SEO
英語の「Search Engine Optimization」の頭文字を取った略語で、「検索エンジン最適化」などと訳される。Googleなどの検索サイトでキーワードを入力して検索したとき、対象となるWebページを検索結果の上位に表示されるようにすることをいう。検索結果の上位に表示されると、該当サイトへのアクセス増加が見込まれる。そのため、自社ブランドの商品やサービスを提供している企業などは、検索結果の上位を確保することがマーケティング戦略において必要不可欠となっている。
Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンでは、独自の計算方法(検索アルゴリズム)で検索結果の並び順を決定している。その計算方法の全ては公開されていないため、計算に影響を与える要素を推測し、順位が一つでも上がるように工夫することが重要になる。ただ、2021年2月現在、アクセス解析ツール「StatCounter」による計測によれば、Googleの使用率が大半を占め(72.97%)、Yahoo!(同15.69%)はGoogleのアルゴリズムを採用しているため、Googleへの対策がSEO対策といっても過言ではない。
具体的な対策としては、Webサイト内の改善によって最適化を行う「内部SEO」(内部対策)と、Webサイト外の環境が自社サイトに有利になるよう働き掛ける「外部SEO」(外部対策)がある。内部SEOには、検索されやすいキーワードやフレーズの選定、キーワードに合った適切なテーマ設定や内容の記述、質の高いコンテンツの提供、Webサイト内の構造の最適化、図表や画像などの補助的なコンテンツの充実などがある。「外部SEO」には、外部から自社サイトへのリンク(被リンク)を獲得するためにニュースリリースを出してニュースサイトから被リンクを設定してもらう、関連会社や顧客向けサイトに被リンクを設定してもらう、バナー広告を出稿するなどがあるが、Webサイト運営者に報酬を支払ってリンクを設定してもらう行為は違反とされている。