シリアルアントレプレナー
アントレプレナー(entrepreneur)は「起業家」、シリアル(serial)は「連続的な」の意。日本語では「連続起業家」と訳される。ベンチャー企業を立ち上げて売却・譲渡し、得た利益や人脈を生かして次のベンチャー企業を立ち上げる、というサイクルを繰り返す起業家のこと。
起業先進国といわれるアメリカでは、シリコンバレーを筆頭に、多数のシリアルアントレプレナーを輩出している。アメリカでは、自ら立ち上げた事業がグーグルやフェイスブックなどの大企業に評価され、高値で買収されることは名誉であり、成功者の証しとされる風土がある。それに対して日本では、事業を売却・譲渡することは失敗者のイメージを持たれやすく、シリアルアントレプレナーが誕生しにくいと考えられてきた。しかし、近年では、ミクシィなどの大手インターネット企業がベンチャー企業の買収を積極的に行うなど、シリアルアントレプレナーが活躍しやすい環境が生まれつつあり、起業家も増えてきた。レンタルサーバー「ロリポップ!」の提供などで知られるpaperboy&co.の創業者の家入 一真氏、コーチ・ユナイテッドを創業した有安 伸宏氏などが日本を代表するシリアルアントレプレナーとして有名である。