2024年 1月22日公開

IT用語辞典

スマートコントラクト

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : すまーとこんとらくと

スマートコントラクトとは

ブロックチェーンのコアとなる技術の一つで、ブロックチェーン上で設定したプログラムによって契約や取引を自動化する仕組みのこと。

契約や取引を自動実行できるスマートコントラクトは、その利点からさまざまな業界で注目されている。

例えば金融業界が挙げられる。スマートコントラクトは銀行や証券会社など金融機関に代わって仲介業者の役割を果たすため、時間やコストが大幅に削減される可能性が高い。

不動産業界では従来の複雑な不動産売買の仕組みを、スマートコントラクトを導入することで誰もが取引情報を参照できるようになる。売り手と買い手が売買情報をオープンに閲覧できる環境で情報の透明性が担保される。

ブロックチェーンに関連したNFTの取引基盤となるのもスマートコントラクトである。NFTの作成や取引、所有権の確認などにスマートコントラクトが使われることで、データの改ざんや不正が起きづらい環境を構築できる。

スマートコントラクトはプライバシーへの配慮の不足や、データの書き換えができないなど課題はあるが、ビジネスの在り方を変える技術として期待が高まる。