2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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スマートロック

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : すまーとろっく

スマートロックとは

スマートフォンなどの情報端末を利用して施錠・解錠を行うことができる鍵、およびそのシステムの総称。「スマートロック」はもともと「Photosynth(フォトシンス)」が開発した「スマートロックロボット」の別名であるが、同種のほかの施錠システムに総合的に用いられている。なお、「スマートロックロボット」および「スマートロック」はPhotosynthの登録商標である。

Photosynthのスマートロックは、2015年4月に商品名「Akerun」として発売された。既存の住居のドアに後付けができ、スマートロックとスマートフォンはBluetoothやWi-Fi通信で接続され、認証情報を送受信する仕組みになっている。市販の電池で動くため、工事が不要で賃貸住宅でもほぼ問題なく使えることが利点だ。物理的な鍵を使わずタッチ操作で解錠できるほか、オートロック機能、ワンタイムパスワードを使用した1回のみの入室許可、利用できる期間の制限、入退室の履歴の保存といった機能が搭載されている。

現在、スマートロックは共有オフィスやレンタルスペース、シェアハウスなどでの利用がメーンとなっているが、今後、その活躍の場は広がっていくものと予測されている。なかでも注目されているのが民泊と高齢者向けの施設だ。民泊で貸し出す部屋の施錠はスマートロックで行い、訪れたゲストには開錠のパスワードやコードを渡すことで鍵の受け渡しを省略できる。高齢者向けの施設では、開閉時間を設定して高齢者の徘徊(はいかい)防止に役立つ。