サブスクリプション
雑誌の定期購読を意味する「subscription」が語源。決められた料金を支払うことで、一定期間、製品やサービスを利用できる形式のビジネスモデルを指す。「サブスク」とも略され、「定額制サービス」の意味で使われることが多い。
サブスクリプションは、モノの「所有」ではなく、「利用」に重きを置いたビジネスモデルである。インターネットやパソコン、携帯端末などの普及を背景として、音楽や動画などの配信を中心に拡大してきた。消費者にとっては、ライフスタイルに合わせ、効率よく柔軟に製品やサービスの提供を受けられるという利点がある。一方、提供者にとっても、ユーザー獲得のハードルが下がる、ユーザーの動向を把握しやすい、顧客に継続して製品やサービスを提供できるといった利点がある。
「レンタル」と混同されがちだが、レンタルが特定の製品やサービスに代金を支払うのに対し、サブスクリプションは一定期間に受けるサービスに代金を支払う。借りること自体は同様であるが、サブスクリプションではライフスタイルに合わせた料金体系で利用でき、さらに質の高い製品やサービスの利用に移行することも可能である。
サブスクリプションは音楽や動画の配信だけではなく、ゲームや電子書籍、パソコンソフトなどでも定着しつつある。最近ではアパレル製品、家具、家電、自動車、食品や飲料などでも、サブスクリプション方式によるビジネスが浸透し始めている。