システム統合とは
複数の独立したシステムを1つに統合して情報を一元的に管理することをいう。生産、販売、在庫、経理、人事などの業務システムを一括統合管理し、業務の効率化を図る経営手法。
M&A(企業の合併・買収)や経営統合などに伴い、各企業が運用していたシステムを統合する作業が発生する。システムを統合すると、業務フローや事務処理が効率化し、複数のシステムの維持コストの削減につながるため、合併・経営統合のメリットを最大化できる。
システム統合の手法は、いくつかの型に分けられる。一番多いのは、1つの企業のシステムを残しながら、他社のデータを変換・移行する「片寄せ」あるいは「巻き取り」と呼ばれるもの。そのほかには、両社のシステムの折衷案として両方からいいとこ取りをした「組み合わせ統合型」などがある。場合によっては、まったくの新規開発もある。また、その逆のケースとして、統合しないでそれぞれのシステムを別々に走らせて、足りないものだけを付け加える「依存型」もある。