TCOとは
Total Cost of Ownershipの略。総保有コスト。設備資産の購入から廃棄までに必要な時間と支出の総計のこと。コンピューターシステムの導入時に必要な初期投資費用(イニシャルコスト)と、保守・運用・維持費用(ランニングコスト)を含めた総経費を表す。アメリカの調査会社ガートナーグループが提唱した。
企業が情報システムを構築・運用する場合、コンピューター、サーバーなどのハードウェアやソフトウェアの購入費用、保守・ライセンス費用、システム開発費用、インストール費用など導入時にかかる「目に見えるコスト」(イニシャルコスト)のほかに、維持や管理にかかる「隠れたコスト」(ランニングコスト)が発生するにもかかわらず、イニシャルコストだけに注目されることが多かった。
この隠れたコストには、将来に発生するアップグレード費用、システム部門やシステム管理者の人件費、エンドユーザーへの教育やサポート費用、エンドユーザーの人件費(インストールやセットアップなどの作業、部署内ヘルプやサポート作業)、システムダウンやパフォーマンス低下などによる業務上の損失やトラブルシューティングにかかる費用などが相当する。
TCOは、システム投資の意思決定や運用時の無駄な経費を抑制するために役立つが、TCO削減の手法には、シンクライアント・システムや、アプリケーションソフトなどのサービスを提供するASP(アプリケーションサービスプロバイダー)などが活用される。
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