TPモニターとは
Transaction Processing Monitorの略。オンライン上でのトランザクション処理(OLTP)を効率良く安全に監視・制御するソフトウェアのこと。一連の処理を1つのトランザクションとして扱い、データの一貫性を保持する役目を担うプログラムモジュールである。
TPモニターには、次の4つの管理機能がある。
(1)トランザクションの待ち行列を管理するキューイング機能
(2)トランザクション処理に優先順位を付けるスケジューリング機能
(3)メモリーやプロセッサーを有効に活用するための資源管理機能
(4)データのバックアップをとるアーカイブロギング機能
TPモニターは、ホストコンピューターに搭載される。遠隔地に設置された端末からデータを受け取ったとき、あらかじめ定められた処理を行い、その結果を端末に送り返す。ホストと端末の両方で処理が成功すれば、その処理をコミット(確定)し、いずれか一方が失敗すればデータは処理前の状態を保持する。
例えばATMから出金するときに、ホストコンピューターが処理を成功させてもATM端末が現金の払い出しを失敗すれば、ホストコンピューターの出金処理もキャンセルさせるような仕組みである。ひとまとまりのトランザクションがすべて成功した場合のみ処理を確定させ、データの一貫性や独立性、永続性の保持と信頼性を高める。