tracertとは
実行するコンピューターから通信相手までのネットワーク経路リストを表示するコマンド。この経路とはコンピューター間を接続するルーターのことで、経路上にどのようなルーターが位置しているのかを表示する。「traceroute(トレースルート)」ともいう。
用途としては、通信相手から正常な応答がなかった場合などに、どのルーターが原因となっているかを確認するために利用される。このほか、通信相手までの各ルーターからのレスポンス時間の統計値も表示できるため、簡易的なネットワーク性能評価にも役立つ。
通信上のトラブルシューティングツールとして、「tracertコマンド」のほかに「pingコマンド」も用いられるが、pingコマンドでは、通信相手が通信可能な状態か、ネットワーク経路が正しく設定されているかが表示される。どちらのコマンドも記述方法は同じで、コマンド名の後ろに通信相手のIPアドレスやホスト名を指定して実行する。