tsuzumi
tsuzumiはNTTが開発した大規模言語モデル(LLM:Large language Models)。2024年3月に商用利用を開始した。名前は伝統的な和楽器の鼓(つづみ)に由来する。
tsuzumiは日本語と英語に対応していて、特に日本語の高度な自然言語処理を行う。NTTが長年の開発で蓄えた辞書データを活用し、日本語データの質を高めるため独自の研究開発を行った。日本語の文法や表現に細かく対応することで、自然な日本語のテキスト生成や質問・応答が実現される。
tsuzumiは超軽量モデル(パラメータサイズ6億)と軽量モデル(パラメータサイズ70億)を提供しており、ChatGPTなど他の生成AIと比較すると学習コストや推論コストが大幅に低減できるのがメリット。また、ユーザーや特定のタスクに合わせて柔軟なカスタマイズができる機能もtsuzumiは備えている。文章生成、要約、翻訳など多様な自然言語処理タスクに対応できるため、幅広いアプリケーションでの活用が期待される。具体的に医療分野で電子カルテのデータ構造化に使用する、コールセンターの問い合わせを効率化して、顧客満足度の向上につなげるといった動きもある。
国内企業を中心に多くの企業や団体からすでに問い合わせがあり、製造業をはじめ自治体や金融など幅広い分野での活用が注目される。