2021年 4月 5日公開

IT用語辞典

【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。
最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

ユーザビリティ

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : ゆーざびりてぃ
英語正式表記 : Usability

ユーザビリティ

「利用者」を意味する「user」と、「能力」「性能」を意味する「ability」を組み合わせた造語。一般的には「使いやすさ」「使い勝手のよさ」の意味で用いられることが多い。

「使いやすさ」「使い勝手のよさ」は、国際規格ISO 9241-11で「特定の利用状況において、特定の利用者によって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、利用者の満足度の度合い」と定義されている。つまり、利用者が使用対象となる家電やOA機器、ソフトウェア、Webサイトなどを操作した際、取扱説明書などに頼らずに直感的に操作方法が分かる、必要とする機能にすぐに到達できるなど、目的を達成するまでにスムーズに使用できるか、また使用後の満足度が高いかを表す度合いといえる。

サービス内容が魅力的でも、ユーザビリティが低いと、ユーザーの獲得数が伸びなかったり、ユーザーの離脱を招いたりすることにつながるため、ユーザビリティを向上させることが企業の命題となっている。ユーザビリティの考え方は、主に小型機器やソフトウェアなどに取り入れられていたが、ユーザビリティの高さが緊急事態における操作ミスの回避にもつながることから、自動車、飛行機、電車など、大型輸送機械でも重視されるようになってきている。ユーザビリティを検証する方法には、社内でテストする方法、専門機関に依頼する方法、モニターを募集して実際に使ってもらう方法などがある。