V2V
V2V(Video-to-Video)とは、入力された動画をもとに、新しい動画を生成する技術のこと。例えば、人物が笑っている動画に対して「アニメ風」や「メタリックな質感のCG風」といったテキスト指示(プロンプト)を入力すると、その指示に沿った動画が生成される。低解像度から高解像度への変換や、モノクロ動画のカラー化といった処理だけでなく、被写体を動物に置き換えたり、背景を全く異なる風景に差し替えたりする高度な編集も可能。
V2Vに対応したサービスの一例として、RunwayのGen-3 Alphaが挙げられる。動画をアップロードし、英語(または日本語)のプロンプトを入力して「Generate」をクリックすれば、短時間で変換後の動画が生成される。こういったサービスでは、無料プランでも短尺の出力が可能だが、高解像度や長尺動画の生成には有料プランが必要となるのが一般的。
生成されたV2V動画の用途は、広告や教育用コンテンツのほか、映画・アニメ制作、ゲーム開発など多岐にわたる。一方で、高精細な動画を短時間で生成できることから、著作権や肖像権の侵害、被写体の同意なしでの加工、ブランドや商標の無断使用、そしてディープフェイクなど悪用の懸念も指摘されている。こうした課題への対策には、法的整備だけでなく、利用者自身による適切な配慮と倫理的判断が求められている。
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