ビジュアルプログラミングとは
プログラムをテキスト(コード)で記述するのではなく、アイコンや絵など視覚的なオブジェクトやブロックの組み合わせで記述すること。「グラフィカルプログラミング」とも呼ばれる。
ビジュアルプログラミング言語は、通常のプログラミング言語の表現は残し、論理構造をビジュアル化して操作できるようにしたタイプから、テキスト要素を極力排除し、ペン操作のみでプログラムを作成できるタイプまで幅広く存在する。視覚表現でプログラミングが可能であり、空間上にテキストやグラフィックシンボルを配置してプログラミングできる。
その中で最も普及しているのが「Scratch(スクラッチ)」である。これはマサチューセッツ工科大学メディアラボが小中学生向けに開発したもの。2015年には世界のユーザー数が500万人を超えるほどの人気を博している。文部科学省が開発したビジュアルプログラミング言語には「プログラミン」があり、インターフェースはScratchよりシンプルである。このほか、「Viscuit(ビスケット)」「MOONBlock(ムーンブロック)」「Google Blockly (グーグル ブロックリー)」などもある。
2012年から中学校の技術家庭科では「プログラムによる計測・制御」が必修となっており、今後、ビジュアルプログラミングが活用される分野はますます広がるものと予測されている。