VLIWとは
Very Long Instruction Wordの略。日本語に直訳すると「超長命令語」。マイクロプロセッサ(MPU/CPU)の設計様式の1つで、複数の命令を1つの命令としてまとめて同時に実行する方式のこと。
概念は、1980年代初期に当時イェール大学のジョシュ・フィッシャーによって考案されたもので、決して新しいものではないが、商用で成功した例は長らく出てこなかった。その後、Intelの64ビット・マイクロプロセッサ「Itaniumプロセッサ」(開発コードは「Merced」)がVLIWを採用。さらにTransmetaが「Crusoe」と呼ばれるプロセッサと「Code Morphing Software」と呼ばれるソフトウェアを組み合わせて実用化したことで、注目されるようになった。
通常のパイプライン処理では、命令の依存関係などをCPUが判断しながら実行するが、VLIWでは、あらかじめ依存関係のない複合命令になっているので、CPUの構造を単純化できるのがメリットである。その反面、ソースコードからプログラムを作成するコンパイラの設計が難しくなるという欠点がある。
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