VPNとは
Virtual Private Networkの略。「仮想プライベートネットワーク」「仮想専用線」ともいう。以前は固定された電話回線を専用線として使っていたが、最近ではインターネット回線を利用し、暗号化などのセキュリティ機能も使って安全なデータ通信を実現している。
インターネット回線を使用したVPNは「インターネットVPN」と呼ばれる。また、閉域網の回線を利用したVPNを「PPVPN(Provider Provisioned Virtual Private Networks)」と呼ぶこともある。閉域網をもつ通信事業者は、国内ではNTT地域会社やNTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコム、電力系通信会社、ケーブルテレビ事業者などがある。
従来の専用線は、回線が遮断すればネットワークに繋がらず、復旧に長時間を要したが、VPNは公衆回線や閉域網を利用するため、通信が途絶しない。しかも通信を暗号化することによって、通信が傍受されても内容は漏えいしにくい。信頼性、機密性、拡張性も高いのがVPNの特徴だ。
個人でVPNを利用するときは、個人向けのVPNサービス(有料/無料)か、自宅の無線LANルーターのVPNサーバー機能を使う。パソコン、スマートフォン、タブレットに標準化したVPN接続機能があり、専用のソフトやアプリを使えば簡単に接続できるサービスもある。