VTuber
「バーチャルYouTuber」の略語であり、2Dや3Dのアバターを使って動画配信を行っているYouTuberのこと。YouTube以外の動画配信サイトで活動している人も含めてそう呼ばれている。
ブームの火付け役になったのは、Activ8が制作した「キズナアイ」。2016年12月に活動を開始し、「バーチャルYouTuber」という単語を初めて使い、YouTubeで「A.I.Channel」を開設した。2018年には日本政府観光局ニューヨーク事務所の訪日旅行促進アンバサダーに任命され、写真集も発売した。さらに、TBSテレビ「サンデージャポン」にコメンテーターとして出演したのを皮切りに数々のテレビ番組にも出演するなど、マルチに活躍した。
2018年12月の「ネット流行語100」では、「バーチャルYouTuber」がトップ20単語賞に選ばれたことにより、知名度、注目度がより一層高まった。配信される動画も、ファンとの会話やゲーム実況、歌などの定番のものから、朗読、ハウツー、作品紹介など多岐にわたる。VTuberという方法を取ることで、配信者は顔を出さずとも、インターネット上のキャラクターとして、実写に近い密度の情報を視聴者に提供できるようになった。大手企業や自治体などがマーケティング効果を期待して広告にVTuberを起用するケースも増えている。VTuberが注目される特長として、「タレントよりもスキャンダルリスクが少ない」「プロモーションに合わせた造形が可能」などが挙げられる。