2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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ウォーターフォールモデル

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : うぉーたーふぉーるもでる

ウォーターフォールモデルとは

1970年に提唱されたソフトウェア開発手法。開発作業を複数の工程に分け、各工程の成果をドキュメントにまとめながら、次の工程へ進み、ソフトウェア開発の品質を確保する。上流から下流へ水が流れ落ちるようにソフトウェア開発を行うことに由来する。

プロジェクトによって工程の定義に多少の差はあるが、開発プロジェクトを時系列にして、「要件定義」「外部設計(概要設計)」「内部設計(詳細設計)」「開発(プログラミング)」「テスト」「運用」「保守」の順にトップダウンで進めるのが原則だ。

計画を立てやすい、開発の進ちょく状況を把握しやすい、プロジェクト管理に適している、仕様書が確実に残る、処理性能を満たす設計作業を盛り込め、整合性が高い、成果物と一緒に費用を請求しやすいなどのメリットがあるので、メインフレームを中心とした大規模システムの開発に多用されている。

ただし、工程ごとにドキュメントを作成する負担が大きい、工程変更時の稼働負荷が重い、各工程を別々のチームが成果を引き継ぐ作業が発生する、フィードバックを重視するスパイラル型(反復型)よりも開発期間が長くなるなどのデメリットもある。

また、よく指摘される問題点として、「後から変更されない」「前工程に間違いがない」という前提が現実離れしており、工程管理上の問題や依頼主とのトラブルの原因になっている。