Webフィルタリング
システム管理者などが設定したフィルタリングポリシーに基づき、ユーザーが不適切なWebサイトにアクセスしようとした際に、自動的に閲覧できないようにするシステム。「URLフィルタリング」とも呼ばれる。有害サイトから子どもを守るといった目的のほか、マルウェアの侵入やサイバー攻撃、情報漏えいなどのセキュリティ対策としての効果も見込まれている。
Webフィルタリングを導入するには、フィルタリングソフトをインストールするのが一般的だが、ルーターに搭載されたフィルタリング機能を利用したり、プロバイダーの提供するフィルタリングサービスを利用したりする方法もある。パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレット端末でもWebフィルタリングを利用でき、各キャリアが無料でフィルタリングサービスを提供している。
主なWebフィルタリングは以下の3種類に分類できる。
(1)ホワイトリスト方式
アクセスを許可するWebサイトを登録し、登録したWebサイト以外はアクセスさせない方式。危険なWebサイトをほぼブロックできる反面、登録したWebサイトのみの閲覧に限られてしまい、ユーザーの利便性を失うというデメリットもある。
(2)ブラックリスト方式
ブロックするWebサイトを登録し、登録したWebサイトにアクセスさせない方式。ユーザーの利便性は損なわれないが、有害なWebサイトを登録し続けなければならないため、システム管理者の負担が大きくなるというデメリットもある。
(3)カテゴリーフィルタリング
Webサイトを「アダルト」「暴力」「出会い」などのカテゴリーに分類してデータベース化し、システム管理者が閲覧禁止にしたいカテゴリーを選択すると、選択したカテゴリーに該当するWebサイトが閲覧できなくなる。データベースの精度によっては誤ブロックが発生することもある。