2022年10月17日公開

IT用語辞典

Web3

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : うぇぶすりー

Web3

Web3(Web3.0)とは、イーサリアムの共同創業者であるギャビン・ウッド氏が2014年に提唱した、次世代のインターネットの概念や形態を表す言葉である。「ウェブスリー(ウェブさんてんぜろ)」と読み、従来のインターネットと比較して「分散型」「非中央集権型」「直接取引」などの特徴を持つ。

インターネットの歴史には、Web1.0とWeb2.0の段階があるとされる。
(1)Web1.0
1990年代半ばから2000年代半ばのインターネットの初期段階。インターネット上から文字により情報を発信することが中心で、画像や動画による情報発信はまだ普及が進んでいない。Webサイト運営者から閲覧者への一方的な情報発信が主流だった。

(2)Web2.0
2000年代半ば以降のインターネットの第2段階。Webサイト運営者からの一方的な情報発信だけではなく、運営者と閲覧者との双方向のやりとりが行えるようになった。画像や動画なども配信できるようになり、ブログやSNSなどにより一般層からの情報発信も行えるようになった。

こうした流れの中、ブロックチェーン技術を基盤として、ユーザー同士でデータやコンテンツ、資産などのやりとりが直接できるようになったのがWeb3.0である。Web3.0はWeb2.0に比べ、「自分の資産を自分で管理できる」「運営者に左右されずにやりとりできる」「セキュリティが向上する」といったメリットがあるとされている。一方、「法整備が進んでいない」「利用上のトラブルは全て自己責任となる」といったデメリットを指摘する声もある。