ホワイトハッカーとは
コンピューターやネットワークに関する高度な知識や技術を持つ「ハッカー」のうち、インターネットを通じたサイバー攻撃から企業ネットワークやシステムを守る専門家のこと。
もともと「ハッカー」という呼び名には、行いの善悪に関するニュアンスは含まれていなかった。しかし、コンピューターシステムに不正に侵入したり、プログラムを不正に改変あるいは破壊したりといった悪事を働く人のこともハッカーと呼ぶようになったため、それに対して善意のもとに活動するハッカーを「ホワイトハッカー」と呼ぶようになった。
IBMが2016年にセキュリティの専門家とホワイトハッカー集団「IBM X-Force Red」を立ち上げたことで一躍注目を集めるようになった。国内では、2018年6月、京都府警察本部サイバー犯罪対策課と京セラコミュニケーションシステムが「サイバーセキュリティ・ハンズオン(体験学習)トレーニング」を開催し、大きな話題を呼んだ。これにより、京都府下に所在する企業のセキュリティを守るとともに、社会的に広く活躍するホワイトハッカーの育成・輩出を目指すという。