ホワイトボックススイッチとは
ネットワークで使うスイッチ製品の一種。ソフトウェアを含まない、スイッチのハードウェア部分だけの製品を指す。
従来のスイッチは、ソフトウェアとハードウェアが統合されて販売されていた。そのため、ソフトウェア部分はクローズドで、ユーザーによる機能の追加などが困難だった。そこで、ユーザーがソフトウェアを選択したり、自ら開発したりすることをできるようにしたのが「ホワイトボックススイッチ」である。また、ソフトウェアとハードウェアを統合しない方が、コストを削減できるというメリットもある。
しかし、ソフトウェアを選択したり自ら開発したりできるユーザーは限られるため、最近ではOS搭載済みのホワイトボックススイッチを提供するのが主流となっている。日本では、伊藤忠テクノソリューションズが2014年から「Cumulus Linux」と「Penguin Computing」などのホワイトボックススイッチを組み合わせて提供している。また、NTTも2016年にホワイトボックススイッチで「MPLS(Multi-Protocol Label Switching)」によるパケット転送を可能にするソフトウェアを開発した。