2018年 8月20日公開

IT用語辞典

【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。
最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

広域イーサネット

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : こういきいーさねっと

広域イーサネットとは

地理的に離れたLANとLANの間などをEthernetで接続するネットワークのこと。その範囲は100km単位の大きさにわたり、「広域LAN」とも呼ばれる。IP-VPNやインターネットVPNと同じように、WAN(広域網)サービスの1つである。

広域イーサネットを利用すると、IP-VPNやインターネットVPNに比べ、次のようなメリットがある。
(1)通信速度が速く、遅延の幅が小さい。
(2)安価なVLAN対応のスイッチングハブが利用でき、初期コストを低減できる。
(3)IP以外の通信プロトコルを利用する場合でもEthernetへの変換のみで済む。
(4)ネットワーク構成の自由度が高く、拠点の追加やプロトコルの変更などに柔軟に対応できる。

ただし、提供地域が狭い、アクセス回線の選択肢が少ない、回線の費用が高くなる、というデメリットもある。最近では、このようなデメリットも改善されつつある。

ネットワーク間はルーターで区切るが、広域イーサネットでは全拠点を同一ネットワークとして扱うため、拠点ごとのルーターが不要になる。さらに、IP、AppleTalk、IPXなど、マルチプロトコルにも対応する。