2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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WPA2

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : だぶりゅーぴーえーつー
英語正式表記 : Wi-Fi Protected Access 2

WPA2とは

Wi-Fi Protected Access 2の略。無線LANの通信を暗号化する方式の規格の1つ。ほかには、WEP(Wired Equivalent Privacy)やWPA(Wi-Fi Protected Access)などがある。無線LANのアクセスポイントへの接続を認証し、通信内容を暗号化する役割がある。パソコンや無線LANアクセスポイント、携帯型ゲーム機などに採用されている。

WEPは、無線LAN規格IEEE 802.11で使用する暗号化方式の規格だ。暗号鍵と呼ばれるWEPキーを作り、送信側と受信側に同じ鍵を登録して暗号化と復号を行う。暗号鍵が短く簡単に予測できるとセキュリティ上の問題があるので、利用は推奨されていない。

またWPAは、WEPよりも暗号鍵の作り方が複雑なTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)という暗号方式を使う。TKIPはユーザーが決めた暗号化キーを一定時間ごとに変更し、暗号鍵を作るときに機器のMACアドレスを利用するため、暗号化キーの推測がWEPよりも難しい。WEPに比べてセキュリティの問題は強化されたが、時間をかければ暗号を解読されてしまう脆弱(ぜいじゃく)性が発見された。

WPA2は、WEP、WPAの脆弱(ぜいじゃく)性を考慮し、AES(Advanced Encryption Standard)という高度暗号化アルゴリズムを使い、セキュリティの脆弱(ぜいじゃく)性を強化している。WPA、WPA2は無線LAN機器の業界団体「Wi-Fi Alliance」が作ったセキュリティ規格である。