ゼロパーティーデータ
ゼロパーティーデータ(Zero-Party Data)とは、企業やサービス提供者が顧客本人の明確な意思に基づいて、直接取得する情報を指す。「Zero」は「何もない」という意味ではなく、第三者を介さずに顧客(ファーストパーティー)から自発的に情報を得ることを意味する。主な取得手段には、アンケート、会員登録フォーム、キャンペーン応募時の質問回答などがあり、嗜好や購買意向といった具体性と信頼性の高い情報を得られる点が特徴。
企業はこのデータを活用することで、顧客一人ひとりに合わせた商品提案やコンテンツ配信が可能になる。その結果、顧客満足度やリピート率の向上が期待できる。また、本人の明確な同意を得て収集するため、プライバシーの観点からも安心感があるデータといえる。
一方で、アンケート設問や収集方法の設計に工夫が足りないと、十分なデータが集まらない可能性がある。また、自己申告に基づく情報であるため、回答内容に偏りが生じる可能性も否定できない。
今後、AIやデータ分析技術の進化により、顧客が提供した情報をリアルタイムで解析し、その場で最適な提案や体験を提供できるようになる可能性が高い。さらに、Cookie廃止やプライバシー規制強化の流れの中で、ゼロパーティーデータは信頼できる一次情報源として重要性を増し、ブランドと顧客の長期的な関係構築を支える基盤となることが期待できる。
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