定期的に見直したい「PCのセキュリティ」
サイバー攻撃の手口が年々高度化する中、企業に求められる情報管理のレベルは一段と厳しくなっています。PCのセキュリティ対策は一度設定したら終わりではなく、定期的に見直すことが重要です。
ウイルス対策ソフトなどシステム面での防御が前提となりますが、セキュリティを確保するためには、日々PCを利用する従業員一人一人の意識や行動を見直すことも欠かせません。基本的な設定や使い方を見直すだけで、セキュリティリスクを減らせる場合があります。
まずは、各従業員が確認しておきたいPCセキュリティのポイントを紹介します。
1. OSは最新状態になっているか
PCのOSを常に最新の状態に保つことは、基本的なセキュリティ対策の一つです。更新プログラムには新機能の追加だけでなく、脆弱性への対策や不具合修正が含まれており、更新を後回しにするとサイバー攻撃の被害に遭うリスクが高まります。
多くの企業ではOSの更新を自動で行う設定がされていますが、再起動など利用者側の操作が必要な場合もあります。更新通知が表示された際は放置せず、業務に支障の出ないタイミングで対応しましょう。
2. セキュリティソフトが正常に作動しているか
セキュリティソフトは、ウイルスやマルウェアからPCを守るために欠かせません。ただし、エラーや有効期限切れ、定義ファイルの未更新などにより、十分に機能していないケースもあります。
タスクトレイの表示や警告メッセージをチェックし、異常がないかを日常的に確認しましょう。不安な表示に気付いた場合は、自己判断で無効化せず、情シス部門へ相談することが大切です。
3. 多要素認証や二段階認証を使用しているか
多要素認証や二段階認証は、パスワードに加えて別の要素で本人確認を行う仕組みで、不正ログイン対策として有効です。万が一パスワードが漏洩した場合でも、被害を防ぎやすくなります。
近年は多くの企業で導入が進み、セキュリティ対策の基本として位置づけられつつあります。導入済みの場合は設定が有効かを確認し、未導入の場合は、リスク低減の観点から導入を検討することが望まれます。
4. 安全なネットワーク環境を使用しているか
PCを利用する際は、接続しているネットワークの安全性も重要です。社内ネットワーク以外では、通信内容の盗聴や不正アクセスのリスクが高まります。
特に外出先では、カフェや駅などで提供されている公共Wi-Fiを安易に利用していないかを確認しましょう。やむを得ず利用する場合は、会社が指定するVPNを使用するなど、社内ルールを守ることが大切です。
5. 怪しいメールが届いた時の対処法を覚えているか
Outlookなどのメールアプリには、不審な添付ファイルやリンクを含むメールが紛れ込んでいます。送信元に心当たりがないメールや、不自然な日本語、至急対応を求める内容には注意が必要です。
不審な添付ファイルやリンクが含まれている場合は、決して開かず、まずは情シス部門へ報告して指示を仰ぎましょう。自己判断で削除や返信を行わないことが、被害の拡大を防ぐことにつながります。
6. 定期的にデータのバックアップを取っているか
業務データを定期的にバックアップしておくことも重要な対策です。PCの故障やランサムウェア被害が発生しても、バックアップがあれば影響を最小限に抑えられます。
多くの企業では自動バックアップが設定されているため、自己判断で設定を変更・解除しないよう注意しましょう。
今すぐ確認したいWindows 11のセキュリティ設定
ここからは、Windows 11で利用者自身が確認できるセキュリティ設定について説明します。特に確認しておきたいポイントは以下の三つです。
OSのバージョン確認
Windows 11のOSバージョンは、「設定」から「システム」を選択し、「バージョン情報」を開くことで確認できます。この画面では、Windowsのエディションやバージョン、OSビルドなどの情報を確認できます。
OSが最新の状態になっているかを把握するためにも、この画面は定期的に確認しましょう。更新が必要な場合は、Windows Updateの設定もあわせて確認しておくことが大切です。
Windows 11のセキュリティ設定
PC画面の「設定」から「プライバシーとセキュリティ」を選択し、「Windows セキュリティ」を開けば、PC全体のセキュリティ状況を確認できます。ウイルス対策やファイアウォールなどの状態が一覧で表示されます。
万が一、警告や注意表示がある場合はその内容を確認し、必要に応じて情シス部門へ相談してください。
自動バックアップの設定
Windows 11では、OneDriveを利用してPC内のデータを自動でバックアップできます。OneDriveにサインインした状態で、検索窓に「バックアップ」と入力し、表示されたバックアップ設定を開いてください。
「同期の設定を管理する」からバックアップしたい項目をオンにし、「バックアップの開始」を選択すると、デスクトップやドキュメントなどのデータが自動的にOneDriveへ保存されます。
既に自動バックアップが設定されている場合が多いため、自己判断で設定を変更・無効化しないことも重要です。
まとめ
PCのセキュリティを確保するためには、従業員一人一人の意識と日々の行動が重要です。OSやセキュリティソフトの更新確認、不審なメールへの対応、安全なネットワークの利用といった基本を意識するだけでも、リスクは大きく低減できます。
日常の小さな確認と正しい対応を積み重ねることが、セキュリティ事故の防止につながります。社内ルールを再度確認しながら、安全にPCを利用しましょう。
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