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Windows 8.1搭載タブレットの賢い使い方

昨年秋にリリースされたWindows 8.1は、PCだけでなくタブレットにもさまざまな進化をもたらした。中でも新たにサポートされた8インチタブレットは、手ごろな価格と抜群の携帯性で人気を集めている。今回はそんなWindows 8.1搭載タブレットの魅力と賢い使いこなし方を紹介する。

Windows 8.1がタブレットにうれしい理由

Windows 8.1は、Windows 8に寄せられたユーザのさまざまな声を反映し、より使いやすく進化したOS。その最新OSを搭載するタブレットには、これまでのタブレットにはなかったいくつかの特徴がある。

特徴1 省電力CPUを搭載した8インチタブレットをサポート

そもそもWindows 8にはこれまでのOS、Windows 7やさらにその前のWindows Vista、Windows XPと比べて、起動時間が早く、省電力性能に優れているという特徴があった。マイクロソフトが公表している情報によれば、まもなくサポートが終了するWindows XPとWindows 8を比較すると、約50%も省エネになっている、とのデータもあるほどである。

話は少し変わるが、Windows 8.1では新たに、8インチから80インチまでの幅広い画面サイズがサポートされた。これを受けて昨年秋以降、これまでになかった8インチサイズのコンパクトなWindowsタブレットが各メーカーから続々発売されている。

この8インチのタブレットには、インテル製のCPU「Intel Atom」プロセッサが搭載されている。「Intel Atom」は数年前ブームとなったネットブックにも使用されていたCPUだが、最新のものはそこから大きく進化を遂げて、より高速に、より省電力になっている。

Windows 8.1を搭載した最新の8インチタブレットは、Windows 8から引き継いだ抜群の省電力性能に加えて、より省電力な最新CPUを搭載することで、これまでにないコンパクトさと、長時間使用を両立している。そのバッテリ駆動時間はいずれも約8時間を超え、例えば、東芝製の「dynabook Tab VT484」では、約11時間にもなっている。

Windows 8.1搭載タブレット Windows 8.1搭載タブレット

携帯性と長時間利用を両立した、人気のWindows 8.1搭載8インチタブレット。安いものでは50,000円を切る手ごろな価格も人気の秘密だ。

特徴2 サインインすれば同じファイル、同じ環境がすぐに使える!

Windows 8.1では、マイクロソフトが提供するクラウドサービス「SkyDrive」がOSに完全に統合されている。SkyDriveを標準のファイル保存先に指定できるだけでなく、SkyDriveにあるファイル、つまりインターネットの向こう側に保存されたファイルも、PCやタブレット内に保存したファイルとほとんど同じように扱うことができる。

SkyDriveのウインドウ

SkyDriveに保存したファイルもPC内に保存されているファイルと、全く同じように見えるが、実はすべてのファイルがPCの中にあるわけではない。実際にファイルを開くときにダウンロードする仕組みである。

SkyDriveには無料で取得できるMicrosoftアカウントを使ってサインインするが、このMicrosoftアカウントをPCやタブレットを利用する際のユーザIDとひもづけると、PCやタブレットの設定もまるごとクラウド上に保存できる。保存された設定は、同じMicrosoftアカウントでサインインする限り、Windows 8.1を搭載するどんなPC、タブレットからも利用可能。例えば、新しいタブレットを購入し、PCと同じMicrosoftアカウントでサインインすれば、いちいち設定し直したり、ファイルを移したりする手間もなく、各種設定や写真などのファイル、Windowsストアから入手したアプリなどを、そっくりそのまま引き継ぐことができる。

仮に、メインのPCとサブの8インチタブレットを2台持っていたとして、これらに同じMicrosoftアカウントでサインインすれば、クラウドサービスを通じて、2台の環境を常に同じ状態にすることができる。外では8インチタブレット、家ではデスクトップPCといった使い分けが、実に簡単にできるというわけだ。Windows 8.1タブレットが便利に使える理由の一つである。

特徴3 画面を自由に分割、複数の作業を同時にこなせる

Windows 8.1ではPCやタブレットの解像度に応じて、画面を最大四つまで分割することができる。例えば、得意先のWebサイトを開いて住所を確認しながら、その住所を地図で検索して最寄り駅を調べ、さらに乗り換え案内アプリで経路を検索する……といった作業が、画面を切り替える手間なくできる。

画面を自由に分割し、複数の作業を同時にこなせる

Windows 8.1タブレットはほかのタブレットとここが違う

Windows 8.1搭載タブレットは、最も画面サイズの小さなものでも8インチだが、最近はタブレットも小型化が進み、iOSを搭載した「iPad mini」や「iPad mini Retina」は7.9インチ、Android OSを搭載したタブレットでは7インチといった、よりコンパクトなサイズのタブレットも数多く発売されている。では、Windows 8.1搭載のタブレットはこれらのタブレットとどこが違うのだろうか?

違い1 PCと同じ仕様のデスクトップ、PCのソフトもそのまま使える

Windows 8.1搭載の8インチタブレットは、見かけはコンパクトなタブレットだが、その中身はPCとほとんど変わらない。Windows 7以前から慣れ親しんできた、デスクトップ上でソフトをいくつも同時に起動し、ウインドーを開いてファイルを保存する、ということができる。ほかのタブレットではできない、ドラッグ&ドロップでのファイルの移動も簡単にできる。

またWindows 8.1搭載の8インチタブレットにはMicrosoft Officeがプリインストールされていて、PCと同じようにMicrosoft Officeを使うことができる。

Windows 8.1 搭載8インチタブレットではマイクロソフトOfficeがPCと同じように使える

コンパクトなタブレットながら、OfficeがPCと同じように使えるのも、Windows 8.1搭載の8インチタブレットならではの魅力。

違い2 マウスやプリンタといった周辺機器もそのまま使える

Windows 8.1搭載の8インチタブレットの多くは、microUSBポートを備えている。これはAndroidタブレット同様、バッテリを充電したり、PCとつないでデータをやり取りをしたりするためのポートであると同時に、さまざまなUSB対応機器を接続するためのものでもある。例えば、USBメモリや外付けHDD、キーボード、マウス、スキャナ、プリンタなど、これまでPCで使っていた周辺機器は、そのほとんどをそのまま接続可能。さらにmicroHDMI端子を備えた機器では、モニタに出力することもできる。

違い3 Windowsストアから専用アプリを追加できる

他のタブレットに比べて、よりPCに近い使い勝手を実現するWindows 8.1搭載の8インチタブレットだが、タブレットとしても使いやすいよう、タッチ操作に最適化された専用アプリも用意されている。アプリは、「iPad」向けの「App Store」や、Androidタブレット向けの「Google Play」と同様に、「Windowsストア」という専用サービスからダウンロードすることが可能。ただし、利用できるアプリの数は後発ゆえに、他のサービスに比べると少ないのが現状だ。
一方で、Windows 8.1搭載の8インチタブレットでは、前述のようにPCのソフトがそのまま使えるので、こちらも合わせれば、利用できるソフトの総数では他のタブレットに負けていない。

Windowsストア

タッチ操作に最適化されたアプリをダウンロードできる「Windowsストア」、ゲームから実用系まで一通りのアプリがそろっているが、その数は残念ながらほかのタブレットに及ばない。

Windows 8.1タブレットの賢い使い方

ここまでWindows 8.1を搭載する8インチタブレットの特徴と、ほかのタブレットとの違いを紹介してきた。これらを踏まえて、Windows 8.1搭載8インチタブレットの賢い使い方を二通り提案したい。

使い方1 メインPCの環境をそのまま持ち出せるサブマシンとして使う

前述したようにWindows 8.1搭載の8インチタブレットでは、同じMicrosoftアカウントでサインインすることで、Windows 8.1搭載のほかのPCと全く同じ環境を即座に再現することができる。いちいちファイルを移動させたり、環境をそろえたりする手間もなく、メインPCとそっくりそのまま同じ環境、同じファイルをいつでも持ち歩けるのだ。

自宅や会社ではデスクトップPCや大画面ノートを使い、外に出かけるときは、8インチタブレットを持って出るといった使い方が実に簡単にできるのが、Windows 8.1搭載の8インチタブレットの特徴。これまでやや重いノートPCを持ち歩いていた人も、そちらをメインPCにして、モバイル用は8インチタブレットに切り替えれば、荷物をぐっとコンパクトに、軽くすることができる。

使い方2 外ではタブレット、家ではメインPCとして使う

Windows 8.1搭載の8インチタブレットは、ほかのタブレットにはない高い拡張性を備えている。メーカーがオプションのアクセサリーとして、タブレットとデザインを統一したBluetoothキーボードを販売しているケースも多く、あわせて使えばノートPCと似たような使い方も可能だ。例えば、レノボの「ThinkPad 8」はmicroUSB 3.0を搭載していて、同社製のUSB拡張ドッグである、ポートリプリケータと接続が可能。ポートリプリケータ経由でモニタやキーボード、マウスをつないで、まるでデスクトップPCのように使うこともできる。

「ThinkPad 8」をモニタに出力。さらにキーボードもつないでデスクトップPCのように使うデモンストレーション。

「ThinkPad 8」をモニタに出力。さらにキーボードもつないでデスクトップPCのように使うデモンストレーション。

自宅や会社では大画面PCとして、外に持ち出すときはタブレットとして、一台二役の使い方ができるのも、Windows 8.1を搭載しているからこその魅力。これ一台ですべてを賄いたい人には、おすすめの使い方だ。

テキスト/太田百合子

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