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Windows 10時代のパソコン節電対策

オフィスには何台ものパソコンがある。1台1台はさほど大したことはないが、たくさんあるとどうしても電気代がかさむのが悩みの種だ。逆に使用している電力量を把握し、きちんとパソコンの設定を行えば、台数が多いだけに積もり積もるとかなりの経費削減になる。そこで今回は最新OS「Windows 10」の設定なども踏まえつつ、パソコン節電対策について解説していく。

パソコンの設定を見直して節電しよう

パソコンの節電対策を考えるうえで、まず利用したいのがWindowsに標準で搭載されている各種の節電機能だ。OSの設定を変更するだけなので費用も掛からないし、ぜひ利用したい。特に気を付けたいのは以下の設定項目だ。

・ディスプレイの輝度を下げる

パソコンのディスプレイは輝度を100にしておくとかなり明るいが、通常はそこまでの明るさは必要がないし、多少暗めの方が目も疲れない。ノートパソコンならばWindowsから輝度を下げられる。デスクトップではディスプレイ側の設定ボタンを使って設定を行おう。

Windows 8.1ノートでタスクトレイのバッテリーアイコンをクリックした画面

Windows 8.1ノートであればタスクトレイのバッテリーアイコンをクリックして「画面の明るさを調整」でディスプレイの輝度を調整できる。液晶ディスプレイが本体とは別となっているデスクトップなどでは、ディスプレイ側の設定メニューを利用しよう。

・Windowsの電源プランを変更する

Windows 8/8.1であればコントロールパネルの「ハードウェアとサウンド」にある「電源オプション」で、プランを「省電力」にしておくといいだろう。さらに「詳細な電源設定の変更」を行うことでハードディスクの電源をオフにする待機時間などの設定を変更可能だ。

Windows 8.1の電源プランの選択またはカスタマイズ画面

Windows 8/8.1ではコントロールパネルの「システムとセキュリティ」で「電源オプション」を選択。ここで電源プランの設定が行える。「省電力」を設定すると電力の消費を抑えられる。

Windows 8.1「電源オプション」の「プラン設定の編集」画面

電源プランの選択画面で「プラン設定の変更」をクリックするとより詳細な設定が行える。さらに「詳細な電源設定の変更」をクリックするとさらに詳細設定が可能。

Windows 8.1「電源オプション」の「詳細設定」画面

「詳細な電源設定の変更」を行うと、ハードディスクの電源を切るまでの時間など、より細かな項目を設定できる。

またWindows 7での設定内容も含むが、過去の本連載でも節電関連の記事を掲載しているので、そちらも参考にしてもらいたい。

2012年7月「パソコンの節電方法」
https://mypage.otsuka-shokai.co.jp/html-files/it/pc_techo/201207.html

2013年7月「知れば差がつく、デスクトップ&ノート節電術」
https://mypage.otsuka-shokai.co.jp/html-files/it/pc_techo/201307_2.html

Windows 10はクイックアクションで簡単に節電設定が可能

また2015年7月29日に登場したWindows 10での設定もチェックしてみたが、これはWindows 8/8.1と大きな違いはない。省電力性能については、ほぼ同一の機能となっていると考えていいだろう。コントロールパネルの電源設定の項目についても使い方は、ほぼ変わらない。とはいえWindows 10では、電源設定が手軽に呼び出せるような工夫がされている。

Windows 10「ハードウェアとサウンド」の「電源オプション」画面

Windows 10のコントロールパネルの「ハードウェアとサウンド」にある「電源オプション」。設定項目はWindows 8/8.1とほぼ同じだ。

まず、タスクトレイのバッテリーアイコンをクリックすることで、バッテリーの状態を手軽に確認できるほか、ワンタッチで画面の明るさや「バッテリー節約機能」のオン・オフを設定できる「クイックアクションボタン」が使える。「クイックアクション」については、タスクトレイのアイコンから「アクションセンター」を開くとより詳細なものが利用可能だ。

タスクトレイのバッテリーアイコンをクリックした画面

タスクトレイのバッテリーアイコンをクリックすれば、バッテリーの状態を手軽に確認できる。「バッテリー節約機能」のオン・オフをワンタッチで行える。

バッテリー節約機能は、バックグラウンド動作とプッシュ通知を設定することで、バッテリーの消費を抑える機能だ。クイックアクションのボタンを右クリックして「設定を開く」で詳細な設定が行える。

Windows 10「バッテリー節約機能」の設定画面

「バッテリー節約機能」のクイックアクションボタンを右クリックして「設定を開く」を選択すると、バッテリー節約機能の設定が行える。バッテリー節約機能とは、バックグラウンド動作とアプリケーションからの通知を制限することでバッテリー寿命を延ばす機能だ。

バッテリーアイコンをクリックして「電源とスリープ」を選択すると、バッテリー駆動時と電源接続時の電源切断やスリープ状態への移行時間を設定できる。画面こそ違うがこれはコントロールパネルで設定できる項目の簡易版と考えていいだろう。コントロールパネルの設定だと分かりにくいという人にはありがたい機能だ。

Windows 10タスクトレイから「アクションセンター」が開いた画面

タスクトレイのふきだし型のアイコンをクリックすると「アクションセンター」が開く。下部のクイックアクションボタンを使うことでバッテリー節約機能のオン・オフや、画面の明るさなどをワンタッチで設定可能。

Windows 10「電源とスリープ」の設定画面面

バッテリーアイコンをクリックして「電源とスリープ」を選択すると、バッテリー駆動時と電源接続時の電源切断や、スリープ状態への移行時間を設定できる。

パソコンや周辺機器の買い替えで節電

ここ数年、震災の影響による電気料金の値上げもあって、社会的にも節電は大きく取り上げられるようになっている。またモバイル機器の消費電力も重要視されるようになっており、最新の機種は今までよりも省電力性を考慮したものが増えてきた。つまりパソコンや周辺機器を買い替えることは、節電にもつながるのである。

・最新CPU搭載のパソコンで省エネ性能アップ!

最新のパソコンは、古い機種よりもかなり省電力性能がアップしている。特にCPUについては省電力をうたったものが増えてきた。インテルの最新CPUである「第5世代」と呼ばれるCoreプロセッサー(Core i5-5200UなどCore i3/5/7-5000番台の製品)は、従来の第4世代の製品と比べてアクティブ時で30%もの消費電力削減が行われている。こういった最新CPU搭載の製品であれば、かなり消費電力を抑えられるうえ、ノートパソコンならばバッテリー駆動時間もかなり長くなる。

・LEDバックライトの液晶ディスプレイ

照明で「エコ」と言えば「LED電球」が真っ先に思い浮かぶが、液晶ディスプレイもバックライトにLEDを利用したものが増えている。従来製品よりも4割程度消費電力を削減している製品もあるので、今後ディスプレイの買い替えを行いたい場合は消費電力の少ないものを選定するといいだろう。

アイ・オー・データ機器:LEDバックライト採用液晶ディスプレイ「LCD-MF274XBR」の画像

写真はアイ・オー・データ機器のLEDバックライト採用液晶ディスプレイ「LCD-MF274XBR」。従来モデルと比較して約38%の電力削減が行われている。

アイ・オー・データ機器:LEDバックライト採用液晶ディスプレイ「LCD-MF274XBR」
http://www.iodata.jp/product/lcd/wide/lcd-mf274xbr/index.htm

・細かな周辺機器で節電

最近ではLANで用いられるハブや、外付けHDDなどでも節電機能を持ったものが増えている。このほか設定した時間に合わせて自動で電源をオン・オフできるスケジューラー機能を持った無線LANルーターなどもある。

バッファローの無線LANルーター「WZR-1750DHP2」の画像

写真はバッファローの無線LANルーター「WZR-1750DHP2」。設定した時間に合わせて無線/有線LAN、LEDランプのオン・オフを行えるスケジューラー機能が用意されている。

バッファロー:無線LANルーター「WZR-1750DHP2」
http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wzr-1750dhp2/

このようにパソコンや周辺機器の買い替えは節電につながる場合が多い。購入時の価格がいくぶん割高でも、消費電力に差があれば、長期間使っているうちに差額分を上回る節電ができる場合もある。新製品の購入時は、スペック表の消費電力の欄もチェックしてみよう。

消費電力を把握して無駄を抑えよう

さらに節電をしっかり行いたい場合は、「どの機器が電力をどのくらい使っているか」を把握するのが重要だ。このようなチェックを行える機器が「ワットチェッカー」である。ワットチェッカーをコンセントに差し、本体の差込口にパソコンなどの電源ケーブルをつなげば、どのくらい電力が消費されているかを見ることができる。最近ではBluetoothなどの無線インターフェイスを使って、パソコンやスマートフォンの画面で消費電力をチェックできる製品もある。

ラトックシステム「REX-BTWATTCH1」の画像

ワットチェッカーを使うことで、各機器の消費電力を確認できる。写真はラトックシステム「REX-BTWATTCH1」。Bluetoothを使ってスマホやタブレットからも消費電力をリアルタイムで確認できる。

ラトックシステム「REX-BTWATTCH1」
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/btwattch1.html

オフィス単位で、まとめて効率的に消費電力のチェックを行いたい場合は、専用のサービスを利用してみるといいだろう。大塚商会の提供する「電力の見える化 スターターパック」では、計測データを無線LAN経由でまとめて把握できるので非常に便利だ。

大塚商会の提供する「電力の見える化 スターターパック」
http://www.otsuka-shokai.co.jp/products/miseruka/solution/smartconsent.html

電力の消費状況をきちんとチェックして、電力を無駄にすることなく、効果的な節電を行えば、経費を削減できるだけでなくエコにもつながる。ぜひ実践してみてほしい。

テキスト/芝田隆広

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