2017年 2月 1日公開

【連載終了】仕事効率を上げるパソコン手帖

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スマートフォンのホーム画面をカスタマイズして使いやすくする

テキスト/芝田隆広

パソコン同様、スマートフォンにおいてもホーム画面(デスクトップ)は、最もよく利用する画面と言える。ホーム画面をきちんと整理しておけば、スマートフォンでの作業効率は向上する。そこで今回は、スマートフォンのホーム画面を使いやすくカスタマイズする方法を解説していく。

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スマートフォンのホーム画面をカスタマイズしよう!

今やスマートフォンは、ビジネスの場面でも必需品となった。スマートフォンにおいてホーム画面は、いわば「スマートフォンの顔」に当たる部分であり、その使い勝手は重要だ。しかし購入時からホーム画面の構成を全く変更しないままで使っている人も多いのではないだろうか?

スマートフォンはアプリを次々に入れて機能を追加していけるのが特徴だが、それだけにデスクトップを整理しないままでいると、ゴチャゴチャした構成になりやすい。ほとんど使わないアプリが目立つ場所にあったり、目的のアプリがどこにあるか分かりづらかったり、検索がしづらかったり……。

スマートフォンのホーム画面をきちんと整理すれば、目的のアプリをすぐ起動することができる。また機種によってはホーム画面に検索ボックスを配置して手軽に検索を行ったり、ビジネスに必要な情報を表示しておいたり……といった工夫を行って、より使いやすくすることが可能だ。

今回はAndroidとiPhoneに分けて、ホーム画面を使いやすくカスタマイズする方法を紹介していく。

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Androidのホーム画面のカスタマイズ

Androidスマートフォンを比べてみると、機種によってホーム画面のデザインが全く違うのに気づくだろう。iPhoneはどの製品でもホーム画面のデザインは基本的に一緒だ。なぜAndroidのホーム画面がまちまちかと言えば、Androidはカスタマイズの自由度が高いため、メーカーごとに独自のユーザーインターフェイスを採用しているからだ。

Androidの場合は、ホーム画面のレイアウトや機能が「ホームアプリ」(ランチャーとも言う)として提供されており、ホームアプリを入れ替えることで大幅な模様替えが簡単に行える。そのほかにもウィジェットなど、さまざまな方法でカスタマイズが行える。

購入してきたままの状態のスマートフォンの場合、たいていの場合は初心者向けになっており、効率重視のビジネスユーザーにとっては要らない機能なども多い。ぜひいろいろとカスタマイズして自分の使いやすいホーム画面を作ってほしい。

ホームアプリを変更する

Androidのホーム画面をカスタマイズする際に、最も効果が大きいのがホームアプリの変更だ。ホームアプリとは、ホーム画面のデザインをカスタマイズするためのアプリで、変更することで見た目をガラッと変えることができる。Google Playで「ホームアプリ」を検索すればさまざまなものが入手できるので試してみるといいだろう。

ビジネス用途ならば、あまり派手なものよりシンプルなものの方が使いやすいので、「スマートランチャー」などがお薦めだ。またデスクトップパソコンと同じデザインで使いたい人には、Windows風の画面にしてくれる「Launcher 8 Free」もいいだろう。Googleアプリをよく使う人には「Google Nowランチャー」もある。そのほか「ADW.Launcher」「GoランチャーEX」も人気だ。

以下に示すのは、筆者が利用している「ASUS ZenFone 3」でランチャーを「Google Nowランチャー」にしてみた場合の手順だ。なおAndroidのOSのバージョンは6.0を使用している。

「ホームアプリ」の検索結果

Google Playストアで「ホームアプリ」を検索するとさまざまなものが見つかる。

「Google Nowランチャー」インストール画面

今回は例として「Google Nowランチャー」をインストールしてみる。「インストール」ボタンをタップすると、Androidスマートフォンにインストールされる。

インストール終了後「開く」をタップした画面

インストールが終わったら「開く」をタップ。すると画面下部にこのような画面が表示されるので「Google Nowランチャー」を選択すると、ホームアプリが変更される。

Google Nowランチャー画面

Google Nowランチャーはシンプルなホームアプリ。余計な装飾などはないのでビジネスでも使いやすいだろう。

設定画面

ホームアプリを変更する場合は、「設定」で「ホーム」を選択する(機種によって名称が「ホーム」とは違うこともある)。

ホーム設定画面

「ホーム」の画面が開いたら利用したいランチャーを選択すればいい。

ウィジェットを活用する

ウィジェットはホーム画面上で使える小型のアプリだ。例えばGoogleの検索ボックスや天気情報がホーム画面に表示されているのを見たことがあると思うが、これはウィジェットによって提供されている。ウィジェットはさまざまなものがあるので、Google Playストアで「ウィジェット」などで検索して試してみるといいだろう。

「ウィジェット」の検索結果

Androidではウィジェットもさまざまなものが用意されている。Google Playストアで「ウィジェット」を検索して必要なものを探そう。

ホーム画面を長押しした画面

インストールしたウィジェットを利用するときは、ホーム画面を長押しする。するとこのような表示になるので「ウィジェット」をタップする。

ウィジェットの選択画面

ウィジェットの選択画面が開くので、使用したいウィジェットをタップする。

ウィジェットが配置されたデスクトップ画面

ホーム画面上にウィジェットが配置された。

アプリの自動追加をやめてホーム画面をスッキリさせる

Androidでは、標準だとアプリをインストールしたときに、自動的にホーム画面に配置する設定になっている機種がほとんどだ。しかし何でもかんでもアプリをホーム画面に配置するのは、ホーム画面がごちゃごちゃになってしまう原因の一つ。アプリのアイコンをホーム画面に自動追加する設定をオフにしておけば、必要なものだけをホーム画面に置いておき、よりスッキリした画面にしやすい。

「Google Playストア」画面

Google Playストアからインストールしたアプリのアイコンをホーム画面に自動追加したくない場合は、Google Playストアの画面でGoogle Playの文字の左、赤枠で囲んだアイコンをタップする。

設定をタップする画面

「設定」ボタンをタップする。

「ホーム画面にアイコンを追加」のチェックマークを外した画面

「ホーム画面にアイコンを追加」のチェックマークを外せば、それ以降はホーム画面へのアイコン自動追加は行われなくなる。

アプリのフォルダー分け

ホーム画面には、よく使うアプリのアイコンを配置しておくと使いやすい。ただ「ホーム画面には置いておきたいけど、常時使うほどでもない」というアプリもあるだろう。そういう場合は、アプリを用途ごとにまとめて、フォルダーに入れておくと便利だ。

Androidでアプリをフォルダーに入れる場合は、アプリのアイコンを長押しして、同じフォルダーに入れたいアプリのところまでドラッグすればいい。

アイコンをドラッグしている画面

フォルダーを作成したい場合は、フォルダーに入れたいアイコンをタップして、同じフォルダーに入れたいアイコンの上にドラッグする。

フォルダーの作成

するとフォルダーが作成されて、複数のアイコンを一つのフォルダーにまとめて整理することが可能だ。

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iPhoneのホーム画面のカスタマイズ

iPhoneの場合は、Androidと違って機種間の違いはなく、デザインは統一されており大きなカスタマイズはできない。それでもアイコンの整理などを行うことで、だいぶ使いやすくなる。iPhoneでは以下のようなカスタマイズが可能だ。

ウィジェットを活用する

Androidの項目で説明した、ホーム画面上で使える小型アプリ「ウィジェット」は、iPhoneでもiOS8以降で利用できるようになった。最新のiOS10では、ホーム画面で右にスワイプすることで「今日の表示」画面が表示され、そこでウィジェットを利用できる。「App Store」で「ウィジェット」を検索すれば多数のウィジェットを入手できるので試してみるといいだろう。

iPhoneの 「今日の表示」画面

iPhoneのホーム画面で右方向にスワイプすると「今日の表示」画面が表示される。ここでウィジェットを利用できる。ウィジェットを追加したり非表示にする場合は「編集」をタップする。

iPhoneの「ウィジェットを追加」画面

「ウィジェットを追加」欄で「+」ボタンをタップすると、「今日の表示」画面にウィジェットが追加される。

フォルダーを作ってアプリを整理する

iPhoneはアプリをインストールすると、自動的にホーム画面に配置されていく。そのためアプリを多数インストールするとゴチャゴチャした画面になりやすい。そこでフォルダーを作ってアプリを整理しておこう。フォルダー分けを行う場合は、アプリのアイコンを長押しして、同じフォルダー内に入れたいアプリのアイコンにドラッグすればいい。

iPhone標準でアンインストールできないアプリが邪魔に感じられる場合なども、フォルダーに入れてまとめてしまえば、ホーム画面がスッキリする。

アイコンを長押しした画面

iPhoneでフォルダーを作成するときは、アイコンを長押しする。するとアイコンがゆらゆら動く状態になるので、アプリのアイコンを同じフォルダー内に入れたいアプリのアイコンにドラッグする。

フォルダーの作成画面

フォルダーが作成されると、複数のアイコンをまとめることができる。

Dock部分にアイコンを移動する

iPhoneの場合、ホーム画面の最下段に「Dock」と呼ばれる使用頻度の高いアプリのアイコンを置ける部分がある。ここに配置したアイコンは、ホーム画面をスワイプして2枚め、3枚目と切り替えても常に表示される。標準で登録されているアプリの使用頻度が低い場合は、使用頻度の高いアプリと入れ替えるようにすれば、作業効率が上がるだろう。

Dock部分を示した画面

ホーム画面の一番下の行がDock。アイコンを長押しして移動させればいい。標準では「ミュージック」が配置されていたが「OneNote」と入れ替えてみた。

Webページのショートカットをホーム画面に配置する

よく利用するWebページにアクセスする場合は、Webブラウザーを起動してブックマークを開くよりも、ホーム画面上にWebページのショートカットを置いてしまった方が楽だ。Safariでホーム画面にWebページのショートカットを作るときは、以下のような手順で行う。

Webページの共有ボタンを示した画面

iPhone標準のWebブラウザでデスクトップにショートカットを作成するときは、Webページを表示した状態で共有ボタン(四角に上向き矢印)アイコンをタップする。

「ホーム画面に追加」ボタンを示した画面

このような画面が表示されるので「ホーム画面に追加」ボタンをタップする。次に表示された画面の「追加」ボタンをタップするとホーム画面にショートカットのアイコンが追加される。

「追加」ボタンをタップするとホーム画面にショートカットのアイコンが追加される。

ここまで紹介してきたように、スマートフォンのホーム画面はさまざまな方法でカスタマイズできる。購入したスマートフォンをそのまま使っている人や、現在の操作性に不満がある人は、ぜひカスタマイズを試してみてほしい。

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