2019年 5月

仕事効率を上げるパソコン手帖

メールでは送れない!? 大容量ファイルの送付方法

テキスト/芝田隆広

最近では、ビジネスの場で大容量ファイルをやりとりすることが増えてきた。これまで大きなデータを送信する場合には、データ転送サービスを利用するユーザーも多かっただろう。しかし、大手ファイル転送サービスによる個人情報流出事件を受け、しっかり転送事業者を選ぶ重要性が再認識されている。そこで今回は大容量ファイルの送付手段として、より安心できる「企業向けのオンラインストレージサービス」を利用する方法を紹介する。

巨大なファイルをどう送る? セキュリティの懸念も……

ビジネスの現場で、動画や画像など大容量のファイルを扱う機会が増えている。通常のファイルのやりとりではメールを使う場合が多いが、容量が大きなファイルはメールでは送れないことがある。メールサーバー側で「添付ファイルは3MBまで」といった具合に容量制限がかけられているケースがあるのだ。

このような大容量ファイルをやりとりするための手段には、メール以外にもさまざまなものが考えられる。例えば、以下のような方法がその代表例だ。

FTPなど自社サーバーを使う

各企業で用意したサーバーにファイルをアップロードし、相手側がそれをダウンロードする形式。サーバーの設置やツールの利用など、送信側に一定の知識が必要なため、あまり手軽ではない。

ビジネスチャットやグループウェアを利用する

以前にも紹介した「LINE WORKS」など、最近ではビジネスチャットやグループウェア上でファイルをやりとりするケースもある。ただチャット目的のツールでは、極端に容量の大きなファイルは扱いづらいし、サービスごとに容量の制限もある。意図しないメンバーによるアクセスの可能性も大きそうだ。

グループでの作業に便利! ビジネスチャット「LINE WORKS」

データ転送サービスを利用する

大容量ファイル用のデータ転送サービスを利用するという手段。無料のサービスもあり、Webブラウザーから手軽に利用できる。企業が自前でサーバーを用意する必要がなく、簡単に使えることから、大容量のデータ転送サービスを利用していたユーザーも多いだろう。

しかし2019年1月にファイル転送サービス大手の「T」で、個人向け無料サービス利用者480万件もの情報漏えいが発覚した。この事故では、ユーザーのパスワードが平文(暗号化されていない状態)で保存されており、さらに一部のサーバーが外部から不正アクセスを受けたため、個人向けの無料サービスを中心に被害が発生したとのことだ。

上記の「T」の事故では、個人向けの無料サービスとビジネス向けのものが別々のシステムで運用されていたため、ビジネス向けサービスを利用していた企業や法人の被害はなかったという。個人向けの無料サービスは、手軽に使える分責任も追及しづらくなり、セキュリティ面で不安が残るものも多い。

そこで検討したいのが、法人向けのオンラインストレージサービスを利用する方法だ。法人向けの有料サービスの場合、導入コストはかかるが、その分セキュリティ面は充実している。導入支援やトラブル対応など、手厚いサポートが受けられることを考えれば、総合的には有料サービスのほうが安心できるといえるだろう。

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法人向けサービスなら安心!「たよれーる どこでもキャビネット」

法人向けの有料サービスにはさまざまな種類があるが、「たよれーる どこでもキャビネット」は、企業や部署で一括導入しやすいオンラインストレージサービスだ。

本サービスでファイルをやりとりする際は、まず「たよれーる どこでもキャビネット」のサーバーにファイルをアップロードし、受信者を設定する。すると、ダウンロード依頼の通知メールが相手に送付されるので、相手はそれに従ってファイルをダウンロードする。

「たよれーる どこでもキャビネット」のファイル送信イメージ

送信する側は、「たよれーる どこでもキャビネット」の「ファイル送受信」で「ファイルの送信」を選択し、ファイルをサーバーにアップロードする。ダウンロード用のパスワードは自分で設定する、自動で生成するなど、選択することが可能だ

ファイルの受け取り側には、メールでダウンロード用URLが通知される。ダウンロード用パスワードは、別のメールで送られてくる。ダウンロード用URLとパスワードが別メールになっているので安心だ。このダウンロード用URLをWebブラウザーで開き、パスワードを入力してログインする

ファイルのダウンロード画面。1GBを超えるような大容量ファイルでも簡単に送受信できる

送付側は「送信一覧」画面で、送付したファイルがダウンロードされたかどうか確認することも可能だ

「たよれーる どこでもキャビネット」はWebブラウザーから利用することもできるが、専用アプリケーションをインストールすれば、通常はWebブラウザー内に表示されるキャビネットがそのままWindowsエクスプローラ上にも表示される。ドラッグ&ドロップだけでサーバーのフォルダーにファイルをアップロードすることが可能となる。

専用アプリケーションを使えば、Windowsのエクスプローラ上でファイルをドラッグ&ドロップするだけで、オンラインストレージにファイルを登録することが可能

「たよれーる どこでもキャビネット」は、50GB(10ユーザー)で3,000円/月(税別)、100GB(50ユーザー)で5,000円/月(税別)、1TB(1000ユーザー)で50,000円/月(税別)の三つのプランが用意されている。1ユーザーあたりの単価が安いため、会社全体で一括導入する場合には、特におすすめだ。「どこでもキャビネット」には14日間無料でサービスを体験できるお試し版も用意されているので、まずは試してみるといいだろう。

オンラインストレージのお試し製品・サービス(たよれーる どこでもキャビネット)

どこでもキャビネット コース(容量)別 ご利用価格

コース50GB100GB1TB
初期費用無料
月額料金(税別)3,000円5,000円50,000円
ユーザー数10501,000
ユーザー追加(税別)10ユーザーあたり 500円
ディスク追加(税別)100GBあたり 5,000円

「たよれーる どこでもキャビネット」の価格表。複数ユーザーでまとめて導入しやすい価格設定となっている。ユーザー単価を比較してみたい

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Dropboxの法人向け「たよれーる Dropbox Business」も便利

数百ギガバイトやテラバイト単位といったさらに大容量のデータを送受信したい場合は、オンラインストレージサービスとして有名な「Dropbox」のビジネス版である「たよれーる Dropbox Business」もオススメだ。Dropboxは海外企業なのでビジネスでの導入は不安という人もいるかもしれないが、「たよれーる Dropbox Business」には大塚商会のスタッフが対応する専門窓口があり、電話サポートも行っているので、安心して導入することができる。

たよれーる Dropbox Business

「たよれーる Dropbox Business」は、オンラインストレージサービスとして有名な「Dropbox」の法人向けバージョン。大塚商会の手厚いサポートがあるので、国内企業でも導入しやすくなっている

「たよれーる Dropbox Business」は、1,250円/月(税別)のStandard版でも3TBの容量を利用でき、2,000円/月(税別)の「Advanced」であれば容量は実質無制限。より大容量のファイルを送受信する際に便利だ。

1ユーザーあたりの月額ご利用料金

プラン名月額料金容量備考
Standard1,250円3TB(1契約) 
Advanced2,000円実質容量無制限 
Standard アカデミック/NPO1,125円3TB(1契約)教育機関/
非営利団体向けライセンス
Advanced アカデミック/NPO1,800円実質容量無制限教育機関/
非営利団体向けライセンス
Advanced Server Integration2,000円5TB~NAS連携/
開発サーバー向け

「たよれーる Dropbox Business」の月額利用料金。1ユーザーあたり1,250円/月(税別)から3TBのディスク容量を利用できる

今回紹介した二つのサービスのうち、「たよれーる どこでもキャビネット」は、1ユーザーあたりの単価が安く、導入設計サービスなどもあるため、大規模企業で一括導入する場合に利用しやすいだろう。また導入は小規模だが、とにかく大量のファイルを送りたいという場合は「たよれーる Dropbox Business」も有力な選択肢となってくるだろう。

法人向けオンラインストレージは、サービスによって価格や内容が異なる。比較検討してみて、自分の職場に合ったものを導入してほしい。

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大容量ファイルを安全に送受信! オンラインストレージをお試し

大容量データの安全な受け渡しや、社内や得意先とのファイル共有、プレゼン資料などを外出先に持ち出すときに便利な「どこでもキャビネット」を大塚ID(無料)のご登録でお試しいただけます。

たよれーる どこでもキャビネット

大塚IDとは

大塚IDとは、大塚商会で扱う複数のサービスを利用するための統合IDです。大塚IDをご登録・ご利用いただくことで、お客様マイページをはじめ、さまざまなサービスをご利用いただくことができます。ご契約中のお客様だけでなく、どなたでも大塚IDをご登録・ご利用いただけます。

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ライター紹介

芝田隆広

1972年東京都生。DOS/Vパソコン専門誌の編集者を6年半勤めた後フリーライターに転身。「DOS/V POWER REPORT」(インプレス)などで、自作パソコンやスマホ関連などの解説記事を手がける。

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