1. 世界No.1シェア「Google Chrome」の特長とは
Webブラウザーは、インターネットを利用するうえで必要不可欠なツールだ。使用頻度が非常に高いだけに、その使い勝手は作業効率に大きく影響する。Webブラウザーの中で現在60%超(※1)と、世界シェア首位となっているのが「Google Chrome」(以下Chrome)だ。
※1 参考元:Statcounter Global Stats
Chromeは現在世界シェアNo.1のWebブラウザー。シンプルなインターフェイスで、動作もキビキビしている
Chromeは、検索エンジンやさまざまなWebサービスを手掛けるGoogle社が開発したWebブラウザーだ。Chromeには以下のようなメリットがある。
シンプルな操作性
Chromeのインターフェイスは非常にシンプルになっていて、標準状態では必要最低限のボタンしか配置されていない。そのため誰でも迷うことなく使い始めることができる。
Google検索がしやすい
Chromeでは、URLを入力する「アドレスバー」と、検索を行う「検索バー」が一体となっている。アドレスバーに検索ワードを入力すれば、そのままChromeでの検索結果が表示される。
アドレスバー部分にURLを入力するとそのWebサイトが開く。また検索ワードを入力すると、Google検索が行える
スマホやほかPCと連携しやすい
Chromeは、パソコン版だけでなくiPhone版やAndroid版なども存在する。特にGoogle製スマホ用OSであるAndroidでは標準搭載となっている。また、後述するが、Chromeは複数端末で利用環境を連携させやすくなっている。
拡張機能が豊富
Chromeのメリットとして、「拡張機能」を使って便利な機能を追加できる点が挙げられる。これについても後で詳しく触れていく。
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2. Chromeのインストールと初期設定
それでは早速Chromeをインストールしてみよう。現在使用しているWebブラウザーでChromeのWebサイトを開き、Chromeをダウンロードしてインストールを行う。
「Microsoft Edge」などのWebブラウザーでChromeの公式サイト(https://www.google.co.jp/chrome/)にアクセスし「Chromeをダウンロード」ボタンをクリック。ダウンロードされたファイルを実行すればインストールが行われる
Chromeを初めて起動したときは簡単な初期設定画面が表示される。ここでの設定は後からでも変更できるので、あまり気にしなくてもいい。ただ、一つ注意したいのがChromeをWindowsの「既定のアプリ」(ほかのアプリなどのリンクからWebを開くときに使われるアプリ)として設定する際の方法。Windows 10とWindows 11で設定方法が異なり、Windows 11ではひと手間増えている。
なお、既定のブラウザーの変更の設定は、初期設定画面のほか、「設定」→「既定のアプリ」でも行うことができる。
初期設定画面の「Chromeを既定のブラウザに設定する」で「デフォルトとして設定」をクリックすると、Windowsの設定画面が開く
Windows 10の場合は「設定」の「アプリ」→「既定のアプリ」に「Webブラウザー」という項目があるので、ここをクリックして「Google Chrome」に変更すればよい
Windows 11も、「設定」の「アプリ」→「既定のアプリ」のところまでは同じ。ここで「Google Chrome」を選択する
ここで「.htm」「.html」など、リンクの種類ごとに開くアプリを設定していく。それまで既定のアプリに設定されていたWebブラウザー(ここでは「Microsoft Edge」)のアイコンをクリック。「今後の.htmlファイルを開く方法を選んでください」などといったボックスが表示されるので、ここで「Google Chrome」を選ぶ。リンクの種類に対していちいち設定を行わなくてはいけないので、多少手間が掛かるようになっている
ほかのWebブラウザーからの乗り換えの場合は、ブックマークやパスワードなどをChromeへの移し替え(インポート)が行える。
Chromeで設定画面を呼び出すときは、ウィンドウ右上にある縦に三つ点が並んだ「Google Chromeの設定」ボタンをクリックし「設定」に進む
設定画面が開いたら左側のメニューから「Googleの設定」を選び、右側の「ブックマークと設定のインポート」をクリックする
乗り換え元のWebブラウザーを選択し、移行するデータの種類を確認する。移行したくないデータについてはチェックを外す。問題なければ「インポート」ボタンをクリックすると、元のWebブラウザーからデータがインポートされる
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3. PCとスマホ・Chromebookとの連携
Chromeの大きな特長の一つが、ほかの端末との連携が取りやすいことだ。Chromeはパソコン版のほかにもスマホやChromebookでも利用できる。
複数の端末でChromeを使っているとき、いちいち各端末でブックマークやパスワードなどを設定し直すのは面倒だ。Chromeでは、複数の端末を使っていても同じGoogleアカウントでログインすれば、各種設定を同期することができる。
Chromeの設定を別の端末と同期させたい場合は、「設定」→「Googleの設定」で「同期を有効にする」ボタンをクリックする。するとGoogleアカウントのログイン画面が表示されるので、使用しているGoogleアカウントを使ってログインを行う
「同期を有効にしますか?」と聞かれるので、「有効にする」ボタンを押すと、設定を同期できる。なお「設定」ボタンを押すと、同期する項目についての細かい設定が可能だ
「設定」→「Googleの設定」の「同期とGoogleサービス」からも、同期に関する詳細設定が行える
同期する項目を変更したい場合は「同期する内容の管理」をクリックする
同期する項目は「すべてを同期する」もしくは「同期をカスタマイズする」から選べる。アプリ、ブックマーク、拡張機能、履歴、設定、テーマなどの項目を、個別に同期ON/OFFできる
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4. ビジネスを便利にする拡張機能の導入
Chromeは、非常にシンプルなWebブラウザーだが、「拡張機能」という仕組みを使って機能を追加できる。ビジネスに役立つ拡張機能も多いので、ぜひ活用してみてほしい。Chromeの拡張機能は「Chrome ウェブストア」から入手することができる。
「Chrome ウェブストア」(https://chrome.google.com/webstore/category/extensions?hl=ja)では、多数のChrome用拡張機能が配布されている
検索を使ったりカテゴリーから選んだりして、欲しい拡張機能が見つかったら、その機能の詳細ページを開く
「Chromeに追加」ボタンをクリックすれば、その拡張機能がChromeにインストールされて利用可能となる
以下にビジネスでも便利に使える拡張機能の一例を挙げるので、環境や社内セキュリティポリシーなどが許せばぜひ試してみてほしい。(それぞれのリンクにて「Chrome ウェブストア」のWebサイトが開きます)
Google翻訳
閲覧しているWebサイトの翻訳を手軽に行える拡張機能。
Adobe Acrobat
ChromeのWeb画面上で、PDFの表示、変換、圧縮などを行えるようにする拡張機能。
Evernote Web Clipper
Web上の情報を手軽に取り込んで記録できる、クラウド型のメモ帳ツール。Webの記事などを保存してまとめて管理できる。
Black Menu for Google
GmailやGoogle翻訳、Google マップなど、よく使うGoogleのサービスをプルダウンメニューで手軽に呼び出せるようにする拡張機能。
このほかにも便利な拡張機能は多数ある。ぜひいろいろ試してみて、より快適なWebブラウジング環境を構築してほしい。
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