2022年12月27日公開

仕事効率を上げるパソコン手帖

Windows 11でも新追加! ビジネスを加速するショートカットキーを紹介

ライター/コヤマタカヒロ

  • PC

パソコンを使って仕事をする上で欠かせないのが、ショートカットキーの活用だ。ショートカットキーとはキーボードの複数のキーを組み合わせ、同時に押すことで素早く操作を行うこと。例えば、有名なのが「Ctrl+X」のカット、「Ctrl+C」のコピー、そして「Ctrl+V」の貼り付け(ペースト)だ。素早く、効率よく作業をしたければショートカットキーをマスターするのが一番。そこで今回は定番のショートカットキーに加えて、Windows 11で追加された新しいショートカットキーを紹介する。

1. Windows11で追加された新しいショートカットキー

Windowsがアップデートされると新しいショートカットキーが追加されることがある。まず紹介するのが、最新のOSであるWindows 11で追加された新しいショートカットキーだ。

「Windowsキー+A」:クイック設定を開く

「クイック設定」はタスクトレイの右側にあるネットワークの切り替えや音量調整などの機能をまとめたもの。素早く音量を変えたいときや、機内モードに切り替えるときなどに便利だ。

「Windowsキー+N」:通知センターを開く

Windows 11では画面右下にさまざまな通知が表示される。これを素早く表示して確認できる。また、同時にカレンダーが表示できるのが便利だ。

「Windowsキー+Z」:ウィンドウを整理できる

Windows 11の新機能「スナップ レイアウト」の設定ウィンドウを表示。

「Windowsキー+W」:ウィジェットを開く

Windows 11で追加された新機能「ウィジェット」を開くことが可能。ニュースや天気などを素早く確認することができる。

「Windowsキー+C」:チャットを開く

Windows 11で追加された新機能「チャット」のウィンドウが表示される。なお、Windows 10の場合、音声アシスタントの「コルタナ」が起動する。

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2. ビジネスで役立つ必須のショートカットキー

続いて、Windows 10でも使える、Windowsキーを使ったショートカットキーを紹介していこう。いずれも慣れると日々の業務で欠かせないものになるだろう。

「Windowsキー+L」:ログイン画面に戻る

カフェなどでリモートワークをする時に便利なショートカット。トイレなどに立つ場合に、素早く画面をロックできるため、情報を盗み見される心配がない。

「Windowsキー+E」:エクスプローラを開く

素早くフォルダーウィンドウを開くことができる。Windows 10の場合はクイックアクセス、Windows 11の場合はホームを表示する。

「Windowsキー+I」:設定を開く

「設定」メニューが開けるショートカット。ここからWindowsのカスタマイズや、各種設定ができる。

その他の便利なショートカットキー

「Windowsキー+矢印キー」:ウィンドウの表示を変更

「←/→」の場合、ウィンドウを画面の右(左)半分に分割表示できる。「↑」の場合はそのウィンドウを全画面表示。「↓」の場合は最小化して、タスクバーに収納できる。

「Windowsキー+PrtScr」:画面キャプチャーをファイル保存

「PrtScr」キーのみの場合、画面キャプチャーしたデータはクリップボードに保存されるだけなのでどこかに貼り付ける必要がある。このショートカットキーなら自動的にファイルとして保存できる。

「Windowsキー+Shift+S」:さまざまな画面キャプチャーが可能

キャプチャーメニューを表示。選択範囲(四角形/フリーハンド)のキャプチャーやウィンドウのみのキャプチャー、全画面などが選べる。クリップボードに保存されるだけなので貼り付けや手動保存は必要。

「Windowsキー+P」:表示モード切り替え

プロジェクターや外部モニターに接続したときに、素早く表示モードを切り替えられる機能。複製や拡張、どちらかのみ表示が切り替えられる。

「Windowsキー+Tab」:タスクビュー表示

数多くのウィンドウを一覧できる「タスクビュー」を表示。また、複数のデスクトップの切り替えもできる。

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3. Word、Excelで便利なショートカットキー

パソコンを使ったビジネスシーンにおいて欠かせないのがオフィスソフトだ。その代表格でもあるWordとExcelについて、ぜひ覚えておきたいショートカットをいくつか紹介しよう。

Word編

「Ctrl+Alt+S」:ウィンドウを分割表示する

何ページにもわたる文書の違う部分を表示したい場合などに便利な分割表示機能が呼び出せる。

「Ctrl+Shift+G」:文字数や行数を表示する

文字数や単語数、行数などを一覧できる「文字カウント」ダイアログを表示。文書を選択した状態の場合は、その選択範囲内の文字数や秒数が表示できる。

「Ctrl+Space」:テキストの書式を初期化する

テキストを選択した状態でこのショートカットキーを押すことで、設定された書式設定が削除され、初期状態に戻せる。

「Alt+Shift+D」:日付が自動入力できる

その時の日付が「2022/10/05」という書式で入力できる。なお、Excelの場合は「Ctrl+:(コロン)」になる。

「Alt+Shift+T」:時刻が自動入力できる

その時の時刻が「午後8時22分」という書式で入力できる。Excelの場合は「Ctrl+;(セミコロン)」で入力できる。

Excel編

「Ctrl+1」:セルの書式設定を表示

Excelを使う上で面倒なのがセルの書式設定だ。入力するデータによって、表示方法なども含めてさまざまな設定が必要となる。このショートカットを使えば素早くセルの書式設定ダイアログが表示できる。

「Alt+=」:SUM関数を入力

入力した数値の合計を素早く知りたいときに使うのがSUM関数だ。リボンメニューから「合計」ボタンを押す方法もあるが、このショートカットを使えばあとは計算するセルを選ぶ(入力する)だけでいい。

「Ctrl+Shift+矢印キー」:連続データを選択

大量のデータを選択して計算したり、操作したりしなければならないときに便利なショートカットキー。データが並んでいる方向の矢印キーを押すだけで自動選択できる。

「Alt→I→W」:新規シートの作成

マウスに持ち替えず、素早く新しいシートが作れるショートカット。また、「Ctrl+PageUp/PageDown」で表示するシートの切り替えも可能。

「Ctrl+Home」:A1セルにカーソル移動

数万桁にもおよぶデータの場合、カーソル移動するのも大変だ。このショートカットを使うことで、初期状態(シートの左上)に素早く戻ることができる。

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4. Googleのサービスもショートカットで素早く操作可能

GmailやGoogleカレンダー、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなど、Googleが提供するWebサービスにもさまざまなショートカットキーが設定されている。

Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなどは、それぞれWordやExcelと共通のショートカットが設定されていることも多く、素早く使えるはずだ。しかし、細かな部分でショートカットキーが異なるケースもあるので注意が必要だ。

また、Gmailは初期状態ではショートカットキーが無効になっているため、利用するためには設定から有効にする必要がある。

Gmailは誤動作防止のため、キーボードショートカットが無効になっている。

GmailやGoogleカレンダーともに複数のキーの組み合わせではなく、一つのキーで操作できる事が多いため、活用することでより素早い操作が可能となる。

Googleカレンダーのキーボードショートカットの一覧。1キー操作ができる。

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5. まとめ

今回はビジネスシーンで役立つショートカットキーについて紹介した。ポイントは全てのショートカットキーを覚えようとしたり、無理に使ったりするのではなく、使用頻度の高い機能やメニューの操作を一つずつショートカットキーに入れ替えていくことだ。

それを繰り返していくことで、だんだんと業務が効率アップしていくというわけだ。最初は基本の「Ctrl+X/C/V」(カット/コピー/貼り付け)や、「Ctrl+S」(保存)から初めていこう。

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