1. 近年注目を集める「マイクロラーニング」
仕事にプライベートにと多忙な毎日を過ごす中で、なかなか勉強の時間を作るのは難しい。そこで近年注目を集めているのがスマートフォンなどを使って、5分程度の短時間に学習する「マイクロラーニング」だ。類似語に「スナックラーニング」がある。これも、スナック菓子を食べるように、短い時間を活用してカジュアルに学習するという考え方だ。
これらに共通しているのは動画やスマホアプリなどを使って効率的に学習するということ。わざわざスクールに通ったり、デスクに向かったりするのではなく、通勤時間や日々の生活のちょっとした空き時間などを活用して学習するのだ。中でもビジネスマンにおすすめしたいのが「聴いて学ぶ」サービスだ。
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2. 聴いて学べるサービスの紹介
必要なのはスマートフォンやタブレットと、聴いて学べるコンテンツを用意しているアプリ・サービス、そして集中して聴くことができるイヤホンくらい。これらを活用することでスキマ時間にさまざまな学びを得ることができる。ここでは聴いて学べる主要なアプリ・サービスを紹介する。
Audible
https://www.audible.co.jp
※月額1500円
文芸からビジネス書まで、非常に幅広いジャンルの音声コンテンツがそろうオーディオブック系サービスの大手でamazon.comの子会社。声優や俳優、さまざまなナレーターによる朗読に加え、オリジナルのポッドキャストも多数。入会すると12万冊以上のコンテンツが聴き放題で、オフライン再生にも対応。なお、コンテンツの総数は40万タイトル以上(洋書含む)となっており、聴き放題以外のコンテンツも毎月1冊購入できる仕組みだ。
Audiobook
https://audiobook.jp
※月額会員プラン(550円~)、チケットプラン(月額1500円~)、聴き放題プラン(月額750円)
日本発のため、日本語書籍が充実したサービス。複数の料金プランが用意されており、使い方に合わせて選べるのが特徴。聴き放題プランの場合は約15000作品以上が聴き放題。30日間の無料お試し期間もある。蔵書はビジネス書から自己啓発、語学、資格など、豊富なジャンルを用意しており、ビジネスマン向けといえる。アプリでは0.5~4倍の再生スピード調整機能を搭載する。
Apple Podcast
https://www.apple.com/jp/apple-podcasts
※番組ごとに個別課金
iPhoneなど、iOS搭載デバイスに標準でインストールされているキャストサービス。ニュースや語学学習、ラジオなどさまざまなコンテンツが用意されている。Apple Podcast自体は無料で利用でき、無料で聴けるコンテンツも非常に多い。ただし、コンテンツによっては、1本ずつ買い取りや、月額(年額)課金となっている。0.75~2倍速での再生が可能で、スリープタイマーも搭載している。
Radiko
https://radiko.jp
※プレミアム会員(Web月額385円、アプリ内課金月額480円)
民放ラジオ放送がインターネット経由で聴けるサービス・アプリ。利用する地域の放送は無料で聴くことができ、1週間以内なら放送後にいつでも聴けるタイムフリーが利用できる。有料のプレミアム会員に登録すると地域外、全国の放送も聴けるようになる。基本的にラジオを聴くためのアプリなので再生スピードの調節などはできない。
Spotify
https://www.spotify.com
※無料(音楽シャッフル再生のみ)、月額980円~(1カ月の無料体験あり)
ベースとなっているのは音楽配信サービスだが、「ながら日経」や「1日5分ビジネス英語」など、無料で聴けるさまざまなビジネス向けのPodcastを用意している。Podcast番組は0.5~3.5倍速の音声コントロールにも対応。スリープタイマーも用意している。
YouTube
https://www.youtube.com
※無料、YouTube Premium(月額1180円~)
基本的には動画配信サービスではあるが、有名なPodcast番組の多くが配信されており、配信広告付きにはなるが無料で聴ける。なお、有料のプレミアム会員になると広告が挟まれなくなるほか、オフライン視聴や、バックグラウンド再生などが可能になる。
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3. 通勤中に最適なノイズキャンセルイヤホン
騒音下に、静かな環境で集中したい。通勤時にも最適なのがノイズキャンセルイヤホンだ。ノイズキャンセルイヤホンを使用するメリット・デメリットともに、定番の商品を紹介する。
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット (左右独立型ワイヤレス) WF-LS900N
ノイズキャンセリング機能と高音質のハイレゾ音質に対応した世界最小最軽量の完全ワイヤレスイヤホン。周辺の騒音をシャットダウンするノイズキャンセリング機能と、必要な外部音を取り入れる「アンビエントサウンドモード」も搭載し、安全に「ながら聴き」ができる。ノイズキャンセリング機能オンの場合最長6時間、ケース充電を併用する場合最大20時間の使用が可能。
「ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット (左右独立型ワイヤレス) WF-LS900N」(オフィス用品の通販サイト「たのめーる」が開きます)
エムサウンズ 完全ワイヤレスイヤホン MS-TW33
高性能ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン。駅など周囲に人がいる場所でも安心な外音取り込みモードも搭載しており、簡単に切り替えることができる。また、高性能マイクも搭載しており、本来ミーティング等でも使える。IP54相当の防水防塵(ぼうじん)設計なので、場所を選ばず使える。
Apple AirPods Pro2
第2世代となり、より強力なノイズキャンセリング機能を搭載したiOS向けの完全ワイヤレスイヤホン。バー状のコントロール部を備え、上下スワイプでボリュームのコントロールが可能。また、長くタッチするだけで、アクティブノイズキャンセリングと適応型外部音取り込みモードの切り替えが可能。単体で6時間、ケース込みで30時間使える。
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4. 作業中も安心。ながら聴きが可能なヒアラブルイヤホンの紹介
職場や家庭などで使う場合、「話しかけられる」ことにも対応したい。ノイズキャンセリングイヤホンの外音取り込みモードも使えるが、話しかけようとする側にはモードが分からないため、イヤホンをさしているだけで話しかけられるのを躊躇させていることになる。
そこでオススメなのが耳をふさがない「ながら聴き」専用の「ヒアラブルイヤホン」だ。これなら物理的に耳の穴をふさいでいないため、周辺音を聴き漏らす心配がない。話しかける相手にも優しいイヤホンなのだ。
ソニー LinkBuds WF-L900
真ん中に穴の開いたリング状のドライバーユニットを採用した、耳をふさがない完全ワイヤレスイヤホン。周辺の音を聴きながら同時に音声コンテンツが聴ける仕組み。自動で音量を調整する「アダプティブボリュームコントロール」機能を搭載しており、周辺の騒音レベルに合わせて音量の調節する仕組み。装着中に会話を始めると自動的に音楽などを停止する機能も備えている。
オーディオテクニカ ATH-CC500BT
オーディオ機器メーカーであるオーディオテクニカが開発した、第3の聴覚回路である「軟骨伝導経路」から、鼓膜に音を伝える世界初のワイヤレス軟骨伝導ヘッドホン。頭の後ろから耳に引っ掛けて使える。耳の穴をふさがないため周囲の声も聴き取りやすい。また、オンライン会議などで使う場合、搭載するAIノイズリダクション技術が装着者の声以外のノイズをカット。カフェのBGMやPCのキータッチ音などもカットできるのでクリアな音声を届けられる。
Shokz OpenComm
オンライン会議などで役立つノイズキャンセリングブームマイクを搭載した、骨伝導ヘッドセット。頭の後ろから両耳に引っ掛けて使うことができる。第7世代の骨伝導技術を搭載し、人の声に相当する中高域の音がクリアに聴こえるようにチューニングされているため、音楽より、朗読コンテンツの聴取やオンライン会議に向く。IP55の防水性能を備えており、ウオーキングやジョギングしながらでも活用できる。
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5. スキマ時間を「聴く」時間にして有効活用
まとまった自由な時間や学びの時間を作りづらいビジネスマンにとって、スキマ時間を活用するため「聴く」という学習方法はとても有用だ。通勤時間やジョギング、ウオーキングなどの時間に「ながら聴き」するだけでも新たな知識を得たり、ビジネススキルや考え方を学んだりできる。これまで紹介した、さまざまな「聴く」コンテンツを用意するサービスと、最適なイヤホンを用意して、「聴く」ことを始めてみてはいかがだろうか。
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