1. 買うべきか? 待つべきか? ビジネスPCの買い換えタイミングは?
ショップで市販されているパソコンは、いつ見てもパッと見はあまり変わっていないように見える。しかしパソコンの機能や、とりまく環境は日々進歩している。当たり前のように日々使い続けていたパソコンが、いつの間にやら「旧機種」になり、日常業務を行うにも力不足になっていた……といったこともよくある話だ。
日々の業務をより快適に行うためには、パソコンはできるだけ新しいものにしておきたい。ではいつ買い換えるべきなのか? さすがに毎年パソコンを買い換えるわけにはいかない。とはいえ、いつまでもだらだらと業務に支障が出る旧機種を使い続けるわけにもいかない。
かつてはWindowsのメジャーバージョンアップに合わせてパソコンを買い替え、アップデートするのが一般的だった。Windows 95→98→2000といった具合に買い替えていけば、時流に乗ることができた。しかし最近ではWindowsのメジャーバージョンアップ間隔が長くなってきた。
Windows Vista | 2006年11月 |
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Windows 7 | 2009年10月(前バージョンから約3年) |
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Windows 8 | 2013年10月(同約4年) |
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Windows 10 | 2015年7月(同約2年) |
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Windows 11 | 2021年10月(同約6年) |
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Windows 10まではおよそ2~4年ごとにメジャーバージョンアップが行われてきたが、Windows 10→11までは実に6年。マイクロソフトはOSのメジャーバージョンアップを頻繁には行わない方針を示している。今後もこの傾向は続くと思われるので、これまで通りOSの更新を待ち続けていると、PCのハードウェアがどんどん時代遅れになってしまうという状況が訪れているのだ。
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2. たった2年半でこんなに…? PCの進化は急速
パソコンの世界の進歩は非常に速い。例として以下に示すのはNECの15インチスタンダードノート「LAVIE N15」の新旧モデルのスペック比較だ。
【NEC LAVIE N15新旧モデル比較表】
発表時期 | 2023年春・2022年秋冬モデル | 2020年7月発表モデル |
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型番 | PC-N1585/EAL | PC-N1565AAシリーズ |
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OS | Windows 11 Home | Windows 10 Home |
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CPU | Core i7-1260P/2.1GHz (最大4.70GHz) | AMD Ryzen 7 7400 U/2.00GHz (最大4.10GHz) |
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メモリ | 16GB | 8GB |
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内蔵ストレージ | SSD 512G | SSD 256GB |
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Wi-Fi | Wi-Fi 6E対応 | Wi-Fi 6 |
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Microsoft Office | Office Home&Business 2021 | Office Home&Business 2019 |
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この表では、NECの15インチスタンダードノート「LAVIE NS」上位モデルを、2023年春・2022年秋冬モデルと、2020年7月発表モデルで比較している。年数差は約2年半と短めだが、スペック的にはかなり変わっていることが分かる。
まずOSがWindow 10からWindows 11に変わった。そしてメモリ/SSDの容量が2倍に増量している。さらにWi-Fiは新規格に変わり、Officeも新バージョンへと様変わりしている。もちろんCPUパワーもアップしている。これだけの変化があれば、使用感は別物といっていいだろう。
最新版の「LAVIE N15」(NEC公式サイトより)
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3. 買い換えタイミングは3~5年が目安
同一のシリーズで比較してみても、パソコンは3年もすれば大きく様変わりしているのが分かる。日々の業務をより快適に進めるためには、定期的にパソコンを買い替えるのが望ましいだろう。一般的にも3~5年が買い替えの目安と言われているが、動作が遅く、作業効率が下がると感じるようになったら買い替えを検討したい。また昨今、リモート会議でのバッテリー消費が顕著になることも頻発しているようだ。それはリモート会議が、常時データ送受信が発生しながら、カメラ(動画)、マイク(音声)、共有画面表示などを行うという「重い処理の連携」だからだ。ここでもパソコンの能力向上は威力を発揮するだろう。
買い替え時に常に最新のものに変える必要はない。市場の中から予算の範囲内で用途に合った最適なビジネスPCを選べばいい。…とはいえ、どの機種がいいか? 選ぶのは一苦労だ。導入に困った場合は、新規PC導入を支援してくれる専門業者のサポートも検討してみると良いだろう。なお大塚商会では、ビジネスPCの導入から、不要となったパソコンのデータ消去&買取サービスをはじめ検討段階から導入後までワンストップでサポートしている。
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