2023年 7月25日公開

【連載終了】仕事効率を上げるパソコン手帖

これだけは覚えておきたい! Excelの定番ショートカットキー

ライター/芝田隆広

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マイクロソフトの表計算ソフトExcelは、ビジネスには欠かせない定番ソフトだ。利用頻度が高いだけに、Excelでの作業をスムーズにできれば、ビジネスの効率も向上する。そこで今回は、Excelを快適に使うためのショートカットを厳選して紹介していく。

1. Excelのキーボードショートカットを使いこなそう

Excelは、ビジネスにおいて「使わない日はない」といっても過言ではない定番ソフトであり、使いこなすことはビジネス全体の効率に直結する。Excelは多彩な機能を持つ奥深いソフトだが、それらの機能に習熟するのはかなり大変だし時間がかかる。そこで、使いこなしの第一歩としてまず覚えてほしいのが「キーボードショートカット」だ。

「キーボードショートカット」とは、その名のとおりキーボードの操作だけで、Excelのさまざまな機能を手早く呼び出すショートカットのことだ。Excelは上記のとおり多彩な機能を持っているが、マウスで入り組んだメニューをいちいちたどっていくのはけっこう面倒な作業だ。

キーボードショートカットを覚えておけば、目的の機能をワンタッチで呼び出すことができる。一度のショートカット利用で短縮できる時間は大したものではないかもしれないが、日々何度も同じ機能を利用し、それがずっと続くことを考えると、積もり積もってかなりの時間短縮、効率改善になる。

Excelは多彩な機能を備えており、リボンインターフェイスから各機能を選択することができるが、どのリボンに必要なボタンがあるのか分かりづらいし、いちいちリボンをたどっていくのも面倒だ

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2. まずはこれを覚えよう! 基本のショートカット10選

では、早速キーボードショートカットを試しに使ってみよう。使い方は非常に簡単だ。

試しに手持ちのExcelファイルを開いてみてほしい。何か数字や文字の入っているセルにカーソルを合わせてみて、[Ctrl]キーと[C]キーを同時に押す。その後、空のセルに移動して[Ctrl]キーと[V]キーを一緒に押す。すると空のセルに、先ほどのセルと同じ内容が入力されたはずだ。

ここでは(1)コピー([Ctrl]+[C])、(2)ペースト([Ctrl]+[V])という2種類のキーボードショートカットを使ったことになる。このようにキーボードショートカットは、[Ctrl][Shift][Alt][Windows]などといったキーとほかのキーを組み合わせて入力したり、ファンクションキーを利用したりすることでさまざまな機能を呼び出すことができる。

以下にまず真っ先に覚えておいてほしい、基本のショートカットキーをまとめてみたので、参考にしてほしい。

[Ctrl]+[C]セル(もしくは選択範囲)の内容をコピー
[Ctrl]+[X]セル(もしくは選択範囲)の内容を切り取り
[Ctrl]+[V]コピー/切り取りした内容を貼り付ける
[Ctrl]+[S]上書き保存する
[F12]「名前を付けて保存」ウィンドウを呼び出す
[Ctrl]+[F]検索ウィンドウを呼び出す
[Ctrl]+カーソルキー一番端のセルへ移動する
[Ctrl]+[PageUp/Down]左右のシートへ移動する
[F4]直前の操作を繰り返す
[Ctrl]+[Z]直前の操作を取り消す

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3. まだまだある! 便利なショートカットキー

ここまでオススメのショートカットを紹介してきたが、Excelは機能が多彩なので便利なショートカットはまだまだたくさんある。マイクロソフトのサポートサイトでは、便利なショートカットキーが多数紹介されているので、そちらもぜひ参照してもらいたい。

マイクロソフトのサイトでは、Excelのショートカットを多数掲載しているので参考にしてほしい

Microsoft「Excel のキーボード ショートカット」

また、Excelのウィンドウには「リボン」というインターフェイスがあり、さまざまなボタンが配置されている。これらのボタンの多くは、キーボードから利用できる。リボンの機能をキーボードから利用する場合は、[Alt]キーを押してみよう。するとリボンの各ボタンの下に、四角+アルファベットや数字が表示されるはずだ。

これは「キーヒント」と呼ばれる機能で、[Alt]に続けて表示されているアルファベットや数字を入力することでその機能を呼び出すことができる。キーボードでワークシートを編集している途中で、キーボードから手を離さずリボンのタブを切り替えたり、各機能を呼び出せたりするので便利だ。

[Alt]キーを押すと「キーヒント」機能により、リボン上の各機能を呼び出すためのショートカットキーが表示される

また、ショートカットが用意されていない定型の操作を繰り返し行うのであれば、Excelの「キーボードマクロ」機能を利用すると便利だ。キーボードマクロ機能については解説が長くなるのでここでは割愛するが、こちらの記事で詳しく触れているので参照してみてほしい。

Excelマクロによる定型処理で仕事効率を上げよう! (2016年7月)

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