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PowerPointでプレゼン動画を作成する

インターネットを通じて情報を発信するときに、文章や画像だけでなく、動画も織り交ぜるとユーザーに対してより強い印象を与えられる。ただ本格的なプレゼン動画を作るのは手間も時間もかかる作業だ。そこで今回は、使い慣れたPowerPointを使って、手軽にプレゼン動画を作るためのテクニックを紹介する。

動画でプレゼンを行うメリットとは?

インターネットを使って、取引先や顧客に会社をPRしたり、商品情報を提供したりする。現在ではどこの企業でもごく一般的に行われていることだが、文章や画像をただ並べているだけではインパクトに欠ける。こんなときは動画を使うことで、より見る者を引き付けることができる。

例えば、「新商品の特長をデータで示しながら説明したい」「自社の企業概要を分かりやすく伝えたい」といった場合などは、動画を使ったほうが効果的だ。長い文章では読み飛ばされてしまいがちな説明も、動画であれば「ちょっと再生してみよう」と思う人も多いだろう。

ただ、本格的なプレゼン動画を作ろうと思うと、撮影に膨大な手間と時間が必要になるし、動画編集の知識やソフト、機材も必要となってしまう。そこでお薦めしたいのが、日ごろ使い慣れたPowerPointで作ったプレゼン用ファイルを、動画に変換するというやり方だ。

既に作成済みのPowerPointファイルを動画ファイルにするのであれば、特別な知識は必要ないし、ちょっと手を加えるだけなので時間も大してかからない。普段の業務の空き時間などを利用して、手軽にサッとプレゼン用動画を作成できる。

作成済みのPowerPointファイルを表示した画面

手持ちのPowerPointのプレゼンファイルをそのまま動画にすれば、編集の手間がほとんどかからない。専門的な知識も不要だ。

PowerPointファイルを動画に変換しよう

それでは実際にPowerPointファイルを動画にしてみよう。知らない人も意外と多いようだが、実はPowerPointには、標準でプレゼンファイルを動画に変換する機能が装備されている。それでは試しに、「PowerPoint 2013」を使って手持ちのプレゼンファイルを動画にしてみよう。やり方は非常に簡単だ。

まずは動画にしたいプレゼンファイルをPowerPointで開く。次に「ファイル」メニューの「エクスポート」をクリックする。次に「ビデオの作成」をクリック。出力ファイル名を入力して「保存」ボタンを押す。これでしばらく待てばPowerPointファイルがMP4という形式の動画ファイルになるはずだ。動画ファイルはWindows Media Playerなどで再生できる。

ちょっと簡単過ぎて拍子抜けしたかもしれない。ただ、上記の方法は「とにかくPowerPointファイルを動画にする」というだけのものだ。音声は入っておらず、PowerPointの各ページが5秒ごとにページめくりされるだけの動画が出力されるにすぎない。それでは次に、ちょっと手を加えて、もう少し凝った動画にしてみよう。

PowerPointで「ファイル」→「エクスポート」→「ビデオの作成」を選択した画面

PowerPointで動画に変換したいファイルを開いたら、「ファイル」メニューの「エクスポート」で「ビデオの作成」を選択する。ここで右側にある「ビデオの作成」ボタンをクリックする。

PowerPointで出力先のフォルダとファイル名を指定して「保存」を選択した画面

出力先のフォルダとファイル名を指定して「保存」ボタンをクリックする。PowerPointのウィンドウの下側に「ビデオ プレゼン.mp4を作成中」という表示が出るので、しばらく待つと動画への変換が終了する。非常に簡単だ。

ナレーション、タイミング、解像度を設定する

PowerPointで動画を出力する際に、「タイミング」と「ナレーション」を設定できる。ここで言う「タイミング」とは、PowerPointの各スライドを表示する時間を指す。この時間を設定することで、重要なスライドを長く表示したり、あまり重要でないスライドは短時間で済ませたりといったことが行える。また「ナレーション」とは、動画にマイクの音声を追加するものだ。

「タイミング」と「ナレーション」は同時に設定することができる。まずパソコンのマイク端子にマイクをつないでおき、PowerPointの「ファイル」メニューで「エクスポート」→「ビデオの作成」を選択する。

最初は「記録されたタイミングとナレーションを使用しない」と表示されているが、ここで右側の▼ボタンをクリックし、「タイミングとナレーションの記録」をクリックする。

「記録されたタイミングとナレーションを使用しない」右にあるドロップダウンメニューから「タイミングとナレーションの記録」を選択した画面

「タイミング」と「ナレーション」を設定するときは、「ファイル」メニューの「エクスポート」→「ビデオの作成」で、「記録されたタイミングとナレーションを使用しない」の右側にある「▼」をクリックし、「タイミングとナレーションの記録」を選ぶ。

次に、「スライドショーの記録」というウィンドウが開くので、「スライドとアニメーションのタイミング」「ナレーションとレーザーポインター」にチェックを入れる。

スライドショーの記録ウィンドウで「記録の開始」を選択した画面

「スライドとアニメーションのタイミング」「ナレーションとレーザーポインター」にチェックを入れ、「記録の開始」をクリックする。

スライドと「記録中」ウィンドウが表示される。
ここでマイクに向かってしゃべることで音声を記録。「記録中」ウィンドウでページめくりのタイミングが指定できるのだ。

PowerPointファイルのスライドが表示され、画面に「記録中」ウィンドウが表示された画面

画面にPowerPointファイルの各スライドが表示される。画面に「記録中」ウィンドウが表示される。この状態で、パソコンに接続したマイクに向かって話し掛ければ、その音声がその動画に記録される。真ん中の数字が各スライドの表示時間なので、例えば表示時間を10秒にしたければ「0:00:10」になったところで「→」ボタンを押す。この作業を最後のスライドまで繰り返していく。

「記録されたタイミングとナレーションを使用しない」右にあるドロップダウンメニューから「記録されたタイミングとナレーションを使用する」を選択した画面

「タイミング」と「ナレーション」の記録が終了したら、「ビデオの作成」画面で「記録されたタイミングとナレーションを使用する」を選択しておく。なお「タイミングとナレーションのプレビュー」をクリックすると、出力前に記録されたページめくりタイミングと音声を確認できる。

また「ビデオの作成」画面で、「コンピューターおよびHDモニター」となっている部分の右側にある「▼」をクリックすると、動画の出力解像度が選択できる。解像度は以下の3種類から指定できる。

・コンピューターおよびHDモニター:960×720ドット
・インターネットおよびDVD:640×480ドット
・ポータブルメディアデバイス:320×240ドット

解像度が大きければ大きいほど画質は向上するが、その分ファイル容量も増えるので、用途に応じて使い分けるといいだろう。

「コンピューターおよびHDモニター」の右のドロップダウンメニューから「コンピューターおよびHDモニター」を選択した画面

「コンピューターおよびHDモニター」の右側にある「▼」をクリックすることで、解像度を3種類の中から指定できる。

BGMを追加したいときは

PowerPointの動画出力機能では、動画にマイクからの音声を追加できる。しかし例えば、「手持ちのピアノ演奏のMP3ファイルをBGMとして入れたい」といった場合もあるだろう。残念ながらPowerPointには音楽ファイルをBGMとして追加する機能はないので、このようなときはマイクロソフトが配布している無料の動画編集ソフト「ムービーメーカー」を利用するといい。

「フォトギャラリーとムービーメーカー」のインストールを選択した画面

マイクロソフトのサイトから「ムービーメーカー」のインストーラをダウンロードする。インストール時に「フォトギャラリーとムービーメーカー」にチェックを入れて「インストール」をクリックする。起動するときはWindowsのアプリの一覧から「Movie Maker」を選択する。

マイクロソフト「ムービーメーカー」ダウンロードページ
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-live/movie-maker

ムービーメーカーの「マイムービー」ウィンドウで「音楽の追加」を選択した画面

ムービーメーカーが起動したら「ビデオおよび写真の追加」で先ほどPowerPointで作成した動画ファイルを読み込む。その後、「音楽の追加」をクリックし、「音楽の追加」でBGMにしたいファイルを読み込む。

「ムービーの保存」→「カスタム設定の作成」を選択した画面

「ムービーの保存」をクリックし、「カスタム設定の作成」を選択して、出力時の解像度の設定を作成する。

「カスタム設定」の作成ウィンドウで「ビデオの設定」をし、保存する画面

「名前」欄は「プレゼン用」などの分かりやすい設定名を付けておく。「ビデオの設定」では、PowerPointでの動画出力時に指定した解像度と同じ幅と高さを指定しておくといいだろう。その後「保存」をクリックして設定を保存。あとはムービーメーカーの「ムービーの保存」でこの設定名を選んで保存すると、BGM付きの動画が出来上がる。

動画が完成したら、あとはYouTubeなどの動画共有サイトにアップロードしたり、共有フォルダに入れてほかのユーザーに見せたり、DVDに書き込むなどして配布することができる。

通常のPowerPointを使ったプレゼンでは、自分がPowerPointを操作しつつ説明も行わなければならないが、動画の場合は一度作っておけば毎回相手の前で操作しなくてもいいので、多数の人に見てもらうときの手間を省くことができるといったメリットもある。簡単に作成できるので、ぜひ有効に活用してほしい。

テキスト/芝田隆広

企業のITセキュリティ講座