2023年 3月28日公開

【連載終了】仕事効率を上げるパソコン手帖

Windows 11をカスタマイズして使いやすくする厳選テクニック7選

ライター/芝田隆広

  • PC

Windows 11のリリースから1年半弱が過ぎ、ビジネスPC環境をWindows 11へ移行した人も多いだろう。そこで今回は、Windows 11をより使いやすくするためのさまざまなテクニックを紹介していく。

1. 本格的なWindows 11時代到来!Win 11をもっと使いこなそう!

Windows 11が2021年10月にリリースされてから1年半弱が経過した。新OS登場直後は何かと不具合などが出がちなものだが、時間の経過とともにOSやソフト・ハードの対応も進み、状況はだいぶ落ち着いてきている。

「すでに導入済み」という人や「そろそろWindows 10などから乗り換えよう」と検討している人も増えてきているだろう。そこで今回は、Windows 11をカスタマイズしてもっと使いやすくするテクニックを紹介していく。

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2. 厳選!Windows 11をもっと使いこなすためのテクニック

Windows 11では、さまざまな面での改良・改変が行われている。そのせいで「今までと違う」「どうも慣れない」というポイントもあれこれ出てきているようだ。そこで各種のカスタマイズ方法を紹介していく。

(1)スタートメニューを左側にする

これまでWindows 10を使っていたユーザーが、Windows 11に乗り換えたときにまず「変わった」と思うポイントはスタートメニューではないだろうか。Windows 10では、デスクトップの左下にあったスタートメニューが、Windows 11では中央になった。「以前のように左寄せにしたい」という場合は、以下の方法で実行できる。

タスクバーの何もないところで右クリックし「タスクバーの設定」を選択。「設定」ウィンドウが開くので「個人用設定」→「タスクバーの動作」と進み、タスクバーの配置を「左揃え」に変更する

するとスタートメニューが、従来のように画面左側に表示されるようになる

(2)スタートメニューをカスタマイズする

Windows 11のスタートメニューは、メニュー上段が「ピン留め済み」アプリ、下段が直近に使ったアプリ・ファイルが表示される「おすすめ」という構成になっている。「すべてのアプリ」ボタンをクリックすることで、スタートメニューアプリが全て表示されるという仕組みだ。

「ピン留め済み」アプリには、標準であれこれとアプリが登録されているが、ユーザーによっては使わないアプリも多いだろう。そこで普段使わないアプリは「ピン留め済み」から削除し、逆によく使うアプリをピン留めしておこう。

またスタートメニュー下段の「おすすめ」がジャマに感じる場合は、設定で非表示にすることもできる。

スタートメニューを開くと上段に「ピン留め済み」アプリが表示されるが、普段使わないアプリも多く登録されている。このようなアプリは右クリックして「スタートからピン留めを外す」をすると表示されなくなる

スタートメニューで「ピン留め済み」の右側にある「すべてのアプリ」を押すと、インストール済みのアプリの一覧が表示される。よく使うものは右クリックして「スタートにピン留めする」を選択して、スタートメニューの最初の画面に登録しておくといいだろう

スタートメニューの「おすすめ」欄にファイルやアプリを表示させないようにする場合は、スタートボタンを右クリックして「設定」を呼び出す。「個人用設定」→「スタート」で、「最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する」をオフにすると、「おすすめ」が非表示となる

(3)デスクトップに「PC」アイコンを表示する

以前のWindowsのデスクトップには「PC」「マイコンピュータ」というアイコンが表示されており、そこから各ドライブなどに手早くアクセスできた。Windows 11でも「PC」アイコンをデスクトップに表示させることができる。

スタートボタンを右クリックして「設定」を選択。「個人用設定」→「テーマ」と進み、「デスクトップアイコンの設定」を選ぶ

「デスクトップアイコンの設定」ウィンドウが開くので、ここで「コンピューター」にチェックを入れるとデスクトップに「PC」アイコンが作られる。このほか「ユーザーのファイル」「ネットワーク」といったアイコンを作ることも可能だ

(4)タスクバーから使わないアイコンを削除する

Windows 11のタスクバーには、標準でいくつかのアプリがピン留めされている。これらはアイコンを右クリックし「タスクバーからピン留めを外す」で通常は削除できるが、「検索」や「タスクビュー」といった特定のアイコンはこの方法では削除できない。タスクバー上のアイコンを整理したいときは、以下の方法を試してみよう。

Windows 11のタスクバーにはアプリをピン留めしておくことができる。通常のアプリは右クリックメニューからピン留めを外すことができるが、「検索」「チャット」などのアイコンは外すことができない。このようなアイコンを非表示にして整理したい場合は、タスクバーの何もないところで右クリックして「タスクバーの設定」を選択する

「設定」ウィンドウが開くので「個人用設定」→「タスクバー」の「タスクバー項目」で非表示にしたいアイコンを「オフ」にしてしまえばいい

(5)コントロールパネルをスタートメニューに表示する

Windowsの「コントロールパネル」は、各種設定を行うための重要なメニューだが、Windows 11ではスタートメニューの「すべてのアプリ」→「Windowsツール」→「コントロールパネル」という順で選んでいかないとたどり着けない。コントロールパネルをちょくちょく使うようであれば、スタートメニューにピン留めしておくと便利だ。

「コントロールパネル」をピン留めしたい場合は、スタートメニューの検索欄に「control」と入力。するとコントロールパネルのアイコンが表示されるので「スタートにピン留めする」を選択すれば良い

(6)クリップボード履歴を使う

クリップボードとは、Windowsでカット・コピーした情報を保存しておく領域のこと。「クリップボード履歴」を使うと、複数のテキストや画像などをまとめて記憶しておき、好きなものを選んで貼り付けることができる。

Windows 11の標準状態では、貼り付けられる情報は直近にカット&コピーしたものだけだが、履歴機能をオンにしておくと「3回前にコピーした情報」などを貼り付けることができるので便利だ。

クリップボードを表示するには「Windows」キー+「V」キーを同時に押す。するとこのような画面が表示されるので「オンにする」ボタンを押し、クリップボード履歴を使えるようにする

クリップボード履歴をオンにしておけば、クリップボードに今までにコピーした履歴の一覧が作成される。好きなタイミングで「Windows」+「V」を押して呼び出して、貼り付けることができるので便利だ

(7)クイック設定をカスタマイズする

Windows 11では、タスクトレイの「ネットワーク」「スピーカー」のアイコンをクリックすると、無線LAN/Bluetoothの接続先や、画面の明るさ、音量を設定できる「クイック設定」という画面が用意されている。手早くさまざまな設定をできて便利だが、「機内モード」や「キャスト」など、普段あまり使わない機能もある。これらの機能は、表示する項目を選択することが可能だ。

Windows 11のタスクトレイに表示されている「ネットワーク」や「スピーカー」のアイコンをクリックすると、手軽に設定を変更できる「クイック設定」が表示される。ここに表示される項目を変更したい場合は、右下のエンピツ型のアイコンをクリックする

各アイコンの右上にあるボタンをクリックすると、その項目を非表示にできる。また「+追加」アイコンをクリックすると、「キーボードレイアウト」「夜間モード」などの項目を追加することも可能だ

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3. スムーズにWindows 11へ移行し快適なビジネス環境を構築しよう

ここまでWindows 11の使い勝手を改善するためのテクニックを紹介してきた。このほかにも、本連載ではWindows 11使いこなしに役立つ各種記事を掲載しているので、以下の記事も参照してもらいたい。

また職場の部署単位など、多数のマシンをWindows 11に乗り換えるのであれば、専門のサービスを利用するのも良いだろう。「Windows 11導入支援サービス」などを利用すれば、最新のWindows 11環境へとスムーズに移行できるはずだ。

大塚商会「Windows 11 導入支援サービス」

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