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2013年 5月 1日公開
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【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
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製品設計の過程で部品形状を考える場合、最初にある方向からの投影面のイメージを描き、続いてその他の方向から見たときの形状を考えていくことが一般的である。
0(ゼロ)ステップの目的であるポンチ絵を描くためには、自由に形状をイメージ(想像)できる“柔らか頭(思考の柔軟性)”が要求される。今回は、形状を自ら創造することでさまざまな形状パターンの存在を知り、ユニークな形状を素早くイメージ(想像)できるように練習しよう。
まず、機械図面に用いる投影図の基本について説明しておこう。投影図とは、立体形状をさまざまな方向から見た図を平面図形として表したものである。投影図は、形状に変化がある場合、区切りを意味する外形線(実線)が描かれる。
投影図の考え方
また、立体図形を投影図として表す場合、日本では投影レイアウトは次のように配置する。このレイアウトを「第三角法」と呼ぶ。
投影図を描こうとする立体形状
第三角法による投影図のレイアウト
例えば、右側面図と平面図の2つの投影図だけが示されている状況で、この2つの投影図から正面図をイメージ(想像)してみよう。ただし、条件として、すべての投影図にかくれ線(破線)は存在しない(描きたくても描けない)ものとする。
右側面図と平面図から正面図を創造する例
2つの投影図からイメージ(想像)できるものとして、下記の形状が考えられる。正面図を解答欄に当てはめて記入してみると、右側面図と平面図との整合性があり、かつすべての投影図にかくれ線がないという条件も満たしていることがわかる。
イメージできた形状と、それを正面図として描いた例
しかし、この右側面図と平面図から想像できるのは、上記の形状一つだけだろうか?もう少し頭を使うと、もっと違う形状をクリエイト(創造)することができるのである。
「形状に変化がある」=「平面の段差がある」以外に何が考えられるだろう?
そう、傾斜面や曲面も形状変化の一つといえるのである。
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