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2011年10月 1日公開
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【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
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設計者が考えるアイデア次第で、品質・コスト・操作性などが異なり、「機能はたくさん付いているのに、コストが競合他社より高くて売れなかった・・」なんてことはよくある話である。消費者は機能だけでなく価格やデザインなど、商品としてトータルで魅力あるものを選択する。
このように設計とは、開発した製品をマーケットに送り出すまでは正解はないが、マーケットに送り出されたとたんに消費者が正解かどうかを判断してくれる。開発した商品を認めてもらう手段として、魅力ある製品をタイムリーにマーケットに送り出すため、企画や設計構想の内容の充実とスピードアップを図り、生産効率を上げてコストを下げ、競合他社よりも優位に立とうと継続して努力する。
設計と製図は、図1のような関係にある。製図は設計の中に一つの要素であり、設計作業の最終工程に位置するため、どうしても影の薄い存在になってしまう。
「設計」は、設計者の創造力や技術力の差が製品の品質・コストに影響する「腕の見せ所」とも言える業務である。
「製図」は、設計に比べると創造性の無いルーチン作業と思われている。
CAD上に、ユニークなアイデアを駆使した計画図(組立図)を描くことだけが設計ではない。例えば、図2のように3次元CADに描かれた部品の集合体である計画図は、単なるオブジェクト(物体)をレイアウトしたに過ぎない。
CADに描かれた物体に魂を入れるために製図作業が存在すると認識すべきである。
図面とは、部品を加工するために投影図に寸法を記入した時代遅れの紙の資料と勘違いしている設計者も多い。設計者として自分自身が生み出した部品一つ一つに魂を入れる作業が製図である。
“魂を入れる”とは、品質やコストを満足させ、設計者の考えた設計意図を実現させるための作業である。
これらを的確に指示することが図面の品質を向上させ、担当する製品の品質が向上することにつながる。
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