このページでは JavaScript を使用しています。 お客様のブラウザは、 JavaScript が無効に設定されています。 大変申し訳ございませんがこのページでは、 JavaScript を有効にしてご利用くださいますようお願い致します。
ログイン
English
お客様マイページトップ
2015年 1月 1日公開
【連載終了】実務者のためのCAD読本
【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
機械系CAD 講師:山田学
2024年 9月24日
地域社会と共存する新ビジネスモデルとは? 図解で見る中小企業の新たな取り組み
就業規則はなぜ必要か? 役立つ場面と作成ポイントを解説
2024年 9月17日
リスクではなくチャンス? カーボンニュートラル(後編)
前回は、はめあい構造に使用する公差域クラスの記号の意味と記入法を紹介した。今回は、機械加工によって生じる凹凸や筋目を表面粗さの「面の肌記号」として、図面に表すテクニックについて解説する。鉄鋼やアルミ・銅などの金属材料を旋盤やフライス盤、研削盤などで機械加工する際に、素材表面に工具刃の痕が残る(画像1、3、5、6)。
画像1
旋盤のバイト(画像2)刃先の痕
画像2
バイト
画像3
正面フライスカッター(画像4)の刃先の痕
画像4
正面フライスカッター(フルバックカッター、またはフェイスミルとも言う)
画像5
エンドミル(画像7)底刃の痕
画像6
エンドミル(画像7)側面刃の痕
画像7
エンドミル
では、表面粗さの記号を解説する前に、触針式による表面粗さの計測方法に触れてから、表面粗さの話に入ろう。触針式計測器では、分解能がμm(マイクロメートル)オーダーであり、触針の上下動作量を解析する構造になっている。測定手順は次のとおりである。
画像8
触針式計測器
画像9
測定器の触針が、工具痕に対して垂直方向に走査
図面に記載される寸法数値と表面粗さの数値には設計意図として決定的な違いがある。
寸法数値は、加工の目標値であり、計測の際も記載された寸法に対して普通許容差の範囲内になければ、部品不良と判断される。
表面粗さの数値は粗さの限界値であり、計測の際に粗さの数値を超えない限り部品不良とは判断されない。
従って、加工者側の意識として、図面に記載された表面粗さの数値に対して、かなりきれいな表面になるように仕上げる傾向がある。
一般的に、特に理由がない場合、表面粗さは「算術平均粗さ:Ra」を用いる。しかし、真空装置や高圧製品のような漏れが許されないシール部の表面粗さは「最大高さ:Rz」を用いることが一般的である。
表面粗さは、面の肌記号として、投影図の形状線あるいは寸法補助線上に指示する。面の肌記号は、新旧合わせて3種類が存在し、今でも古い記号を使用している企業も多い。新旧の面の肌記号の対比表を下記に示す。
加工現場などのベテランエンジニアから、表面粗さを「50エス(S)」、「100エス(S)」という言葉で聞くことがある。ここでのエスという意味は、最大高さと同義と考えてよい。表面粗さの数値は、下表に示すように標準数を使用する。
しかし、標準数の数値はたくさんあるため、どれを選んでよいのか悩むことになる。おおよその目安であるが、自社の図面を参考にしながら、下記のように決めてもよい。
続きは「大塚ID」でログインしてご覧ください。
新規登録(無料)
ナビゲーションメニュー
ビジネスお役立ち情報