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2019年11月 5日公開
【連載終了】実務者のためのCAD読本
【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
監修:山田学 執筆:草野多恵
3D CADを使用するメリットとして挙げられる項目の中で、今回は「マスプロパティ計算機能」を紹介する。2D設計では算出に手間がかかる重量、重心、慣性モーメントの計算結果が瞬時に示され、設計変更があった場合も都度更新されるので、常に最新情報による正確な設計が可能である。
今回の連載「3D CADのメリット/全5回」では、より具体的な例を提示しながら3D CADを使いこなすためのコツや注意点などを解説する。
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製品設計において、製品の機能を左右するものとして使用する材料の選定がある。製品の機能を最大限に発揮させることができる材料選びは非常に重要である。その材料選びの指針として何を基準に考えるのかというと、強度や耐久性、質量といったところであろう。
より強固でかつより軽量な材料で製品を作れば、高機能な製品になるはずである。同じ形状でも使用する材料により、耐久性や質量の違いで機能が異なるのは明白である。
だからといってむやみに高額な材料を選ぶわけにもいかない。機能とコストのトレードオフにより、最適であろうと思われる材質を選定する必要がある。そのコストもさまざまであり、製品自体の価格、生産にかかるコスト、管理費や運送費など、総合的にコストを計算し、考慮する必要があり、それらは全て製品の重量に左右される。また、その製品を使用する際にも重量は重要である。
マスプロパティとは、3次元モデルから得られる質量や表面積、重心、慣性モーメントなどといった特性の総称をいい、マスプロパティを得るために都度、手計算をしていては非常に時間がかかってしまう。
しかし、3D CADで設計することで、これらの情報は自然に得ることができるので、単なる立体形状による形状把握性のメリットのみならず、設計情報取得の時間短縮化にも役立つのである。
これは、SOLIDWORKSでマスプロパティを計算し、表示させたものである。
これは、Autodesk Fusion 360でマスプロパティを計算し表示させたものである。
例として、上記2種類のCADシステムでのマスプロパティ計算結果表示を示したが、いずれも与えた材料の情報に応じて瞬時に計算結果が表示される。これらは設計変更が生じて3Dモデルが更新されるたびに更新後の情報が表示されるので、いつでも最新情報を取り出すことができる。これにより、常に最新情報を参照しながら設計を進めることができるのである。
これら情報の元になるのが、使用する材料の情報である。各CAD製品とも、オリジナルの材料ライブラリを所有しており、その中から使用したい材料を選択できるようになっている。以下はFusion 360の例である。
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