知っておくべき身近なハラスメント

上司：お、なんか今日いつもよりビシッとしてんな！ デートでもあるのか？
部下：それ、男性に対してもセクハラですからね！
上司：えっ!? そうなの？

時代が進み、これまで見過ごされてきたさまざまな権利が守られるようになり、職場におけるコンプライアンスは以前より複雑化してきています。何げない一言がもしかしたらコンプライアンスに違反しているかもしれません。
今回は、職場におけるコンプライアンスについてご紹介します。

ジェンダーハラスメント
女性らしさや男性らしさを過度に求めたり、女性だから男性だからと本人が望まないことを強要することなどは、ジェンダーハラスメントと呼ばれます。男性女性という性で区別するのではなく、平等な社員として扱いましょう。

パワーハラスメント
立場が上の者からの言動や行動で相手のプライバシーを侵害することはパワハラに当たります。部下への過剰な干渉は控えましょう。パワハラは複合的な問題となることが多く、より注意が必要です。

ソジハラスメント
性的少数者、いわゆるLGBTsに対する差別は、ソジハラスメントと呼ばれ、カミングアウトされた内容を本人の許可なく広めてしまうことは、ソジハラに当たります。LGBTsに関する情報の開示・共有は必ず本人の意思を確認しましょう。

マタニティハラスメント、パタニティハラスメント
出産育児を理由とした職場での嫌がらせや不当な扱いは、マタニティハラスメント（マタハラ）、パタニティハラスメント（パタハラ）と呼ばれ、男女ともに問題になります。キャリアへの影響を暗に示したり、休まれると大変だとこぼすのも問題です。出産・育児に関する権利は男女平等にあります。企業としてのバックアップ体制を整えましょう。

上司：コンプライアンスはこんなに複雑化してきているんだね……
部下：基本的には相手を尊重して接していれば大丈夫ですよ！
上司：そうだね！

いかがでしたか？ さまざまな人が集まる組織をまとめるためにも、今回ご紹介したコンプライアンスを理解し、より一層の配慮を持って接するようにしましょう。