2022年 2月 1日公開

【連載終了】実務者のためのCAD読本

教える・学ぶBIM【(続)深掘りBIM/第1回】

監修:鈴木 裕二

  • CAD
  • BIM

2017年から18年にかけて「深掘りBIM」をテーマにBIMアプリケーションを中心とした記事を連載した。今回は「(続)深掘りBIM」として、もう一度BIMに関するテーマをより深く掘り下げてみたい。

この連載について

過去の連載シリーズ「深掘りBIM」の続編として、もう一度BIMに関してより深く掘り下げる。

組み合わせて使うARCHICADとRevit【深掘りBIM/第1回】

シリーズ記事

  • * 大塚商会では本稿で紹介している全ての製品を取り扱いしているわけではありません。お客様のご希望製品の取り扱いがない場合もありますのであらかじめご了承ください。

1. BIMを深掘りしよう

2017年から18年にかけて「深掘りBIM」をテーマにBIMアプリケーションを中心とした記事を連載した。今回は「(続)深掘りBIM」として、もう一度BIMに関するテーマをより深く掘り下げてみたい。

全5回のテーマを下記とした。もちろん変化の激しいBIM関連の技術なので、何か面白いテーマが出てくればそのときはすぐに変更したい。

  1. 教える・学ぶBIM
  2. LiDARスキャンからモデルへ
  3. 鋼構造モデルと構造接合
  4. BIM施工図の今
  5. 早いBIM

2. 仮想の建築空間を作り体験する授業

金沢工業大学建築学部建築学科の下川雄一教授が、VRを使った授業を本年度から始めた。学生にVR機器のOculus Quest 2を配布して、春から15回にわたって建築の授業が行われた。筆者や筆者の所属するBIM LABOメンバーも、そのうち何回かの授業に参加させていただいた。BIMアプリケーションはコンピューターの中で建築を行うものだが、その建築造形をVRで見ようという授業だ。

使用するVR機器のOculus Quest 2(写真)は価格が37,180円(税込)とVRで使うヘッドセットとしては手頃だ。さらに、コンピューターにつながなくても使用できるオールインワンタイプでもある。これを学生に1人1台配布して授業が行われた。

Oculus Quest 2を使う筆者

3. 大学院の「建築情報特論」授業

授業は大学院の「建築情報特論」授業として行われ、7名の学生が参加した。授業は次のアプリケーションを組み合わせてオンラインで行われた。

  • オンライン会議システム Zoom
  • VRによるSNS Hubs by Mozilla(ハブス)

VR SNSのHubsについては後で詳しく紹介する。下川教授によれば、通常の対面形式の授業を「形式知の伝達」とすれば、今回の授業は「説明や対話も含めた形式知×感覚知による体験型授業」になることを目指したとのことだ。

参加した学生は、これまでの学部の授業でArchicadやRhinoceros、Grasshopperを学んでおり、図面を見て建物モデルを作成する能力は既に十分身に付けている。

金沢工業大学の下川雄一研究室(https://kitnet.jp/laboratories/labo0123/index.html)

監修・執筆

鈴木 裕二

1954年 大阪生まれ。アド設計代表、2011年 BIM LABOを設立する。主な著書に『徹底解説AutoCAD LT』シリーズ、『AutoCAD神テク105』(いずれもエクスナレッジ)、『ARCHICADでつくるBIM施工図入門』(鹿島出版会)など。

BIMであなたの仕事を変えるArchicad

Archicadは30年以上にわたり、BIMとしての機能性、使いやすさ、導入のしやすさを考えて開発されているソフトウェアです。建築業界における設計、施工のさまざまな段階で業務を効率化し、プロセスを円滑化します。設計者によりデザインに集中できる環境をもたらし、施工現場では生産性の向上をサポートします。
Archicad(CAD Japan.comサイトが開きます)

オートデスク社が開発したBIMツール Revit

Revitは、意匠設計用の「Architecture」、構造設計用の「Structure」、設備設計用の「MEP」の機能を持った国内外で人気のBIMツールです。その語源は、Revise Instantly(すぐに修正する)からの造語と言われており、BIMを実現するためにオートデスク社が開発したBIMツールです。
Autodesk Revit(CAD Japan.comサイトが開きます)

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