2022年 3月 8日公開

実務者のためのCAD読本

光造形方式の基礎知識(1)【初心者のための光造形方式3Dプリンター/第1回】

監修:山田学 執筆:今井誠

  • CAD
  • BIM

今回の新シリーズ連載では、光造形方式の3Dプリンティングの基本知識を学んだうえで、光造形方式の3Dプリンターの導入、準備、造形、後処理について全5回に分けて解説します。第1回では「光造形方式の基礎知識(1)」として造形手法について説明します。

この連載について

光造形方式の3Dプリンティングの基本知識を学んだうえで、光造形方式の3Dプリンターの導入、準備、造形、後処理について全5回に分けて解説する。

シリーズ記事

  • * 大塚商会では本稿で紹介している全ての製品を取り扱いしているわけではありません。お客様のご希望製品の取り扱いがない場合もありますのであらかじめご了承ください。

はじめに

3Dプリンターと聞いて、皆さんはどのようなイメージを抱くだろうか?

3Dプリンターの造形開始のボタンを押せば、素晴らしい3次元造形物が何の苦労もなく機械から出てくるというイメージを持たれている人も多いと思う。

しかし、実際に3Dプリンティングをやってみると、思った以上に造形前の準備や造形後の造形物の処理、片付けなどの手間が掛かることが分かる。

また、3Dプリンターと言ってもさまざまな造形手法がある。例えば、線状の樹脂(フィラメント)をヒーターで加熱して溶融した樹脂をソフトクリームのように積層して造形する材料押出方式(FDM、FFM)、粉末の材料をテーブル上に敷き詰めて、レーザービームや電子ビームを照射して粉末材料を溶融させて積層して造形する粉末床溶融結合方式、液体の紫外線硬化樹脂(レジン)に光を当てて硬化させ、硬化した樹脂を積層して造形する光造形方式(SLA)などがある。

本連載では、レジンを光で硬化させて積層造形する光造形方式に着目して解説する。

執筆者紹介

今井誠

精密機器メーカー、精密加工部品メーカーの研究開発、加工開発、機械設計を経て、都内特許事務所にて知財業務に携わる。2020年にやなか技術士事務所を設立する。主に機械設計、加工方法、3Dプリンター、PL法に関する講演や社内外の研修講師に従事している。

監修・執筆

山田学

ラブノーツ代表取締役、技術士(機械部門)。設計製図の企業内教育を種に活動。著書に『図面って、どない描くねん!』『めっちゃメカメカ! リンク機構99→∞』(共に日刊工業新聞社刊)など。

光造形方式3Dプリンター:Form 3シリーズ

Formlabs製ベストセラーデスクトップ3DプリンターForm 3は、LFS技術を採用した、全く新しいタイプのデスクトップSLA方式3Dプリンターです。
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