1. 「構造接合」を深掘り
予定を変更して、連載の第2回は第3回とテーマを入れ替え「鋼構造モデルと構造接合」とする。この連載でも何度かRevitによる構造モデルを紹介してきたが、今回は「深掘り」にふさわしく構造モデルの中でも鋼構造、しかも接合部をピンポイントに攻めようと思う。使用するのはRevit標準で用意されている下図の「構造接合」だ。
「鉄骨」タブ→「接合」(Revit 2022の例)
もし使っているRevitにこの「鉄骨」タブが表示されていない場合は、Revitの「オプション」で図のように「[鉄骨]タブとツール」にチェックを入れて表示させる。
「オプション」ダイアログボックスで表示するツールを設定
2. H形鋼大梁を配置
H形鋼大梁(おおばり)の剛接合を作成する手順を解説する。最初に「構造テンプレート」から新規プロジェクトを開始する。
大梁を配置することから始めるが、梁(構造ファミリ)は図の「JASS6」フォルダにある「ワイドフランジ形鋼.rfa」を使う。後で触れるが、ほかのファミリを使った場合は、正しく構造接合が作成されないことがあるので注意が必要だ。
RVT 2022のライブラリフォルダ
「ワイドフランジ形鋼.rfa」をロードする
ここでは「ワイドフランジ形鋼.rfa」の中にある「H400x200x8x13」をロードして使用する。梁を図のように作成し、「要素を分割」ツールで分割しておく。
梁を作成し「分割」する
3. 最初は「一般接合」で
「鉄骨」タブの「接合」を選択して、切断した2本の梁を選択する。青い丸数字がそれぞれの梁上に表示され、図のような接合の符号が継ぎ目に表示される。これがデフォルトで配置されるボルトなどの形もない記号だけの「一般接合」だ。
「一般接合」を配置