2023年 7月 4日公開

実務者のためのCAD読本

積層痕および解像度を考慮した造形について【光造形方式の3Dプリントのテクニック/第4回】

監修:山田学 執筆:今井誠

  • CAD
  • BIM

前回の記事において、サポートの詳細設定について報じた。今回は、積層痕および解像度を考慮した造形について説明する。

この連載について

光造形方式の3Dプリントにおいて造形精度および品質の高い造形物を得るための造形テクニックを全5回に分けて解説する。

シリーズ記事

  • * 大塚商会では本稿で紹介している全ての製品を取り扱いしているわけではありません。お客様のご希望製品の取り扱いがない場合もありますのであらかじめご了承ください。

1. 積層痕および解像度を考慮した造形について

前回の記事において、サポートの詳細設定について報じた。今回は、積層痕および解像度を考慮した造形について説明する。

(1)積層痕について

AM(付加製造)技術は、材料を積層させて形状を造形する技術である。そのため、材料を積層する際、その境目に積層痕という痕が生じる。AM技術の一つである光造形においても、図1に示すように光硬化性樹脂を光で硬化させてプラットフォームの底面に積層させていくので積層の境目に積層痕が発生する。

図1 光造形法の概要

執筆者紹介

今井誠

精密機器メーカー、精密加工部品メーカーの研究開発、加工開発、機械設計を経て、都内特許事務所にて知財業務に携わる。2020年にやなか技術士事務所を設立する。主に機械設計、加工方法、3Dプリンター、PL法に関する講演や社内外の研修講師に従事している。

監修・執筆

山田学

ラブノーツ代表取締役、技術士(機械部門)。設計製図の企業内教育を種に活動。著書に『図面って、どない描くねん!』『めっちゃメカメカ! リンク機構99→∞』(共に日刊工業新聞社刊)など。

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