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2022年 8月 2日公開
【連載終了】実務者のためのCAD読本
監修:鈴木 裕二
5年前に『ARCHICADでつくるBIM施工図入門』が出版された。その後のBIM施工図と、BIM施工図を取り巻く環境の変化を施工図のプロに聞いてきた。さぞや大きな変化があったと思っていたのだが、「いや、何も変わっていません」と著者の一人、鹿島クレスの池田寛さんに言われてしまった。実はBIMアプリケーションのArchicadで施工図を作るのは当たり前になったので、そこからの変化が少ないという意味だった。BIM施工図を取り巻く環境のほうは、専門工事会社のBIM取り組みが進み、大きく変わりつつある。施工図が現場のバイブルでなくなり、建築モデルが現場施工の中心になり、施工図は総合図の一部という手法が進められている。「施工図なしで施工したい」という『ARCHICADでつくるBIM施工図入門』で語られた夢もいまや夢でなくなりつつある。
過去の連載シリーズ「深掘りBIM」の続編として、もう一度BIMに関してより深く掘り下げる。
組み合わせて使うARCHICADとRevit【深掘りBIM/第1回】
シリーズ記事
鹿島クレスの池田寛さんに「いや、何も変わっていません」と言われてしまった。池田寛さん、鹿島建設の安井好広さん、筆者の3人で『ARCHICADでつくるBIM施工図入門』という本を書いてからちょうど5年、「BIM施工図は変わりましたか?」という質問に対しての答えだ。本連載でも5年前に下記の記事でBIM施工図を紹介した。
躯体施工図を作成する…ARCHICAD 20を使って【BIM再入門-最適なツールの正しい使い方/第5回】
「いや、何も変わっていません」というのは、Archicadによる2D施工図作図が、当たり前にできるようになり、一定の効率アップが進んだからだ。だからいまは、それ以上には「思ったほど作業効率がよくなっていない」ということらしい。BIM施工図で作図効率がもっと良くなって、業界も劇的に変化すると期待していたのが、頭打ちなのかもしれない。作図だけではなく他にも作業効率は向上していたと思うので、詳しく聞いてみた。
鹿島クレス株式会社BIM事業部 池田寛氏
ARCHICADでつくるBIM施工図入門(鹿島出版会 2017年刊)
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